暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth16反撃開始・イリュリアを打ち砕け〜CounterAttackerS〜
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デンとアンゲルス・・・テンパランチアと国境防衛騎士団で。奪還後は、マクシミリアン艦隊と全騎士団は王都へ。グラオベン・オルデンはミナレットへ向かう。以上」

室内には異議なしの空気が。作戦と言うよりは配置決めだった。アムル奪還とミナレット攻略は力押しでも十分。王都攻略の詳細は、殿下たちが決めてくれるだろう。オーディンもそう考えたようで、退室のために立ち上がった時、「オーディン先生!」オリヴィエ王女が呼び止めた。

「こんな時にごめんなさい。ですがこんな時だからこそ、両腕を完治させてほしいんです」

「判りました。別室で行いましょう。クラウス、準備が整い次第、私たちはアムル奪還に向かう。少々ここヴレデンまで騒音や振動が伝わってくるかもしれないが、了承の程を。シュリエル、行くぞ」

「はい。オーディン」

オリヴィエ王女とリサと共に退室し、空き部屋にまで移動。テーブルを挟んで置かれているソファに向かい合うように座るオーディンとオリヴィエ王女を、私とリサは黙って見守る。

「オーディン先生。ミナレット攻略を受けて頂き、ありがとうございます。アンナさんは必ず私たちが救いだします。ご安心を」

「ええ、お願いします。では私からも一つ礼を。先程、私を庇って頂いてありがとうございました」

「いいえ。私の本音を言ったまでですから。それに以前、オーディン先生は、クラウスの夢に協力して下さるとも言って下さいましたし」

「・・・・争いのない世界を築く。誰もが抱く理想論でありながら、それを成そうと行動に移す者は一握り。クラウスはその苦難の道を歩む決意も覚悟も有る。見てみたかった。彼のその道行を。とは言え残念ながら最後まで付き合う事は叶わないでしょうが・・・」

オーディンがとても寂しそうなお顔をなさった。

「よし。これにて施術の全工程が完了です。両腕の障害は完治。オリヴィエ王女殿下、お疲れ様でした」

「ありがとうございました、オーディン先生。このご恩、決して忘れません」

「私からもお礼を言わせてくださいっ。オーディンさん、オリヴィエ様の腕を治して頂いて、本当にありがとうございましたっ!」

「どういたしまして。私がベルカに留まっている間でなら診察をさせていただきますので、何か問題が生じた際はご連絡を」

「あの、オーディンさん・・・先程からのお話を聴く限り、まるで居なくなってしまうような・・・・もしかしてベルカを近々離れるんですか?」

リサは不安そうに尋ねると、オーディンは「おそらく、だけどね」と答えた。判っていた事とは言えやはり寂しいものだ。アムルから離れ、エリーゼ卿たちと別れとなると。
先の戦場で“エグリゴリ”と交戦した事、オーディンが捜していた“エグリゴリ”がイリュリアと関係を持ち利用している事、技術
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