暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth16反撃開始・イリュリアを打ち砕け〜CounterAttackerS〜
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まって振り返り、「アンナさんは、私たちが必ずお助けします。ですからご安心を」そう告げて、颯爽と去って行った。
嬉しい言葉なのに、頭の中にはオーディンさんとの別れという言葉の羅列ばかりで。判っていたはずなのに。いつかオーディンさんはベルカでやるべき事を成して、去っていくって事は。でも実際にその現実が近付いてきていると思うと、すごく胸が苦しくて。どうすればオーディンさんを引き止められる?

――ミナレット破壊後、私たちも王都へ侵攻。それまでにアンナが救出されていない場合、アンナの捜索、そして救出だ。アムル奪還、ミナレット破壊、王都への移動、そしてアンナ救出とイリュリア王都での戦闘、かなり密度の濃い最後の戦いだ――

「最後の・・・戦い・・・?」

ふとさっきのやり取りを思い出した。最後。一体何を指して最後なの? 普通に考えればイリュリアとの戦いが、だと思う。でもイリュリアが落ちればきっと“エグリゴリ”との戦いも再開されて、そのまま終結する事も。
そうなればオーディンさん、きっとアギトもシグナムさん達もアムルから、ベルカから居なくなる。たぶんオーディンさんの出身世界(どこかは詳しく聞いていないけど)に帰るんだ。

「・・・ヤだ・・・そんなの・・・嫌だ・・・別れたくないよ・・・」

あんなにも楽しい日々が、もうすぐ無くなるなんて考えたくもない。両脚に力が入らなくなってその場で両膝をついて、そのままお尻をついて座り込んだ。

「だって・・・こんなにも・・・・オーディンさんの事が好きなのに・・・!」

「だったら告白しないとね」

いきなり耳元に声を掛けられて「ひぅ?」ビックリして振り返る。そこには屈んで私をジッと見ているターニャが居て、「好きなら繋ぎ止めないと、ね?」そう言って立ち上がって、アムルへと続く道のある門へと歩き出した。

「ちょ、ちょっとターニャ!?」

駆け寄って肩を掴んで止める。

「どこへ行こうっていうの!?」

「決まってるじゃない。ディレクトア達の手伝いに行くの」

なに当たり前の事を言ってるの?みたいな顔をするターニャ。それはこっちの台詞だよっ。グレゴールを引き付けるために独りで戦ってボロボロにされた傷は癒えているけど、まだ本格的な戦闘はまだ出来ないはず。

「私の事はいいから。エリーゼは、ディレクトアがもし王都に向かう前に戻ってきたら、告白でも口付けでもして引き止めなさい」

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

告白だけならまだしも口付けだなんて。ターニャは「いっつも手の甲とかにしてるじゃない」なんて気軽に言ってくるけど、手の甲と唇とじゃ全然違う。

「ディレクトアとこれからもずっと一緒に居たいんでしょ。だったら素直に、時に大胆に迫らないと。別にベルカを離れなくても、アムルを拠
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