暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth14信念に集う新たな家族・氷結の融合騎士 〜EiliE〜
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に動く事も出来ていないじゃないか。「ならば・・・!」次いで左のシャルギエルを投擲。ガクッと膝をついたゼフォンへと一直線に向かうシャルギエルを見送っていた。が、
「わ〜たし〜のう〜たを〜聴〜〜いてくださ〜〜い〜〜〜〜♪」
――
砕音破ただ狂おしく
(
クヴァール・ゲロイシュ
)
――
「ピアチェーヴォレ☆ ボエぇぇ〜〜〜ホゲぇぇ〜〜〜ラ〜〜ラ〜〜ラララ〜〜〜〜♪」
そんな歌声と共に、途轍もない超音波が私たちを襲った。シグナム達が苦悶に満ちた悲鳴を上げながら地面へと墜落していく。そして私の内側に居るズィーベンも『頭が割れる・・!』と苦悶の声を漏らしている。
(くそ。無属性・音波系の“エグリゴリ”か・・・!)
随分と器用に再現できたなイリュリアの技術部も。耳を押さえつつ空のある一点を睨みつける。
「ミュール・エグリゴリ!!」
「久しぶり、神器王のお兄ちゃん♪」
超音波が切れたと同時にミュールがその姿を現した。ベルカに訪れた時と変わらぬ12〜13歳ほどのあどけない少女だ。藍紫色のセミロングの髪は少しウェーブが掛かり、柔和な双眸は赤紫色。あの時との唯一の違いは、子供に似つかわしくなかった水色のイブニングドレスではなく、年相応のワンピース姿。
「ごめんねお兄ちゃん。本当はお兄ちゃんとお遊びしたかったけど、今回は弟の回収が最優先なの」
「弟・・・ゼフォンか・・・!」
ミュールの魔術によって、シャルギエルはゼフォンに届く前に粉砕された。だからゼフォンを倒せず、奴は「ミュール・・・」と私たち――というよりミュールを見上げている。ミュールは「ゼフォン。命令無視。お姉ちゃんは怒ってます」頬をプクッと膨らませてゼフォンを叱咤。
「ほら、撤退だよゼフォン。そんなボロボロになって。おじさん達もプンプンだよ」
「待て、ミュール! お前なら知っているんだろ!? ガーデンベルグ達は、なぜお前たちのような複製品を――」
「それは、秘密なのですお兄ちゃん。でも、これだけは言える」
ミュールはオレンジ色の魔力でエレキギターのようなモノを創り出し、「盛り上がっていきましょ〜〜?」魔力の弦を物凄い指捌きで掻き鳴らす。
――
輝きたる音軍
(
ルスティヒ・マルシュ
)
――
魔力ギターより閃光系と思われる魔力で形作られたト音記号、八分音符、全音符、シャープ、フラット、ナチュラルと言った音符が放射状に放たれて、それらが一斉に私に向かってきた。1つ1つがSSランクはある。受けに回れば障壁ごと魔力を削られて、撃墜される可能性大。ならば、
――
瞬神の飛翔
(
コード・ヘルモーズ
)
――
空戦形態となって全力回避。だがその間に「しまった!」ゼフォンを取り逃してしまった。ゼフォンは地面に潜り、戦場から離脱してしまって
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