暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth14信念に集う新たな家族・氷結の融合騎士 〜EiliE〜
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抱きしめまくる画が浮かび上がってくる。そしてアギト。アギトは深く考える素振りを見せた後、「一緒に戦おう、ズィーベン」そう右手をズィーベンに差し出した。ズィーベンはアギトの右手を見詰め、シグナム達を順繰りに見回した後、私に振り向いて「えっと・・・」と不安げに見てきた。さっきから私の融合騎になると言っていた割には迷いがあるんだな。その迷いを払拭するべく「ようこそ、ズィーベン。グラオベン・オルデンへ」と微笑みかけた。

「マイスターの融合騎を務めるんだったら失敗は許されないからな、ズィーベン」

アギトは自らズィーベンの手を取って握手。

「む。今のわたしは、ゲルトの融合騎の時とは違うもんね」

アギトの手をギュッと握りしめ、ズィーベンはニッの笑い、アギトもニッと笑い返す。

「まだまだぁぁぁあああああああああッ!!」

そんな叫びと共にココアブラウンの魔力が立ち上り、瓦礫を空へと舞い上がらせた。瓦礫の山だったその中心にゼフォンは居た。右腕を失い、ところどころから火花を散らしているボロボロな姿で。
エラトマ・エギエネスも半分以上が散っていて、見るも無残としか言いようがない。と言うか火花を散らすって完全に機械だな。それでよく魔術を扱え・・・・あぁそうか。“ヴァルキリー”ではなく“アムティス”に近いんだな、イリュリア製の“エグリゴリ”は。

「魔神っ。もう一度わたしと――」

「ちょっとズィーベンっ。さっきからマイスターの事を魔神魔神って。そんなイリュリアが付けた名前で呼ばないでよっ!」

「そうだな。オーディン、と気軽に呼んでくれていいぞ」

「ん〜〜・・・じゃあアギトお姉ちゃんとおなじマイスターって呼ぶね。それじゃあマイスター♪」

「ああっ。みんなは離れていてくれ」

ズィーベンと3度目の融合を果たし、こちらを見上げているゼフォンを見下ろす。もはや融合せずとも勝てる戦いにも見えるが、“エグリゴリ”を相手に油断するのは、な。それにゼフォンはイリュリア製の“エグリゴリ”。もしかすると同じイリュリア製のミュールが参戦してくる可能性がある。そうなると少しキツイ。ならばミュールが現れる前に決めるっ!

「ズィーベン!」

――舞い振るは(コード)汝の麗雪(シャルギエル)――

『うんっ! 氷結圏、行くねっ!』

一振りの氷の長槍を携える。ズィーベンによって強化されたシャルギエルを、「行けッ!」ゼフォンへ向かって投擲。

――岩衝鉄破(フェルゼン・ベルク)――

ゼフォンは迎撃の為に周囲から岩石の剣山を発生させた。シャルギエルが剣山に着弾。一瞬で凍結させる。シャルギエルを両手に携え、右を投擲。凍った剣山を粉砕し、ゼフォンの足元に着弾。地面とゼフォンの両脚を凍結させていく。
なんだ。もうまとも
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