暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth14信念に集う新たな家族・氷結の融合騎士 〜EiliE〜
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を扱えるかどうかだが。ゼフォンは降り注いで来るウルをキッと睨みつけ続け、防御を取らずに直撃を受け続けた。杞憂だったか。自分を囲っている岩の塔を利用して、内側の岩壁から防御の岩柱を生やせば防御できただろうに。

『ねえねえ魔神っ。わたし、役に立ってる?』

『ああ、十分すぎるほどにな』

『やったね?』

嬉しそうなズィーベンを私は微笑ましく思う。そんな時に岩の塔が全て音を立てて崩れていく。ゼフォンは脱出できたとは思えない。生き埋めになったか、それともウルによってすでに粉々になったか。どちらにしても無傷じゃないだろうな。しばらく様子を窺っていたが、一向にゼフォンは姿を現さない。ここでズィーベンとの融合が強制解除。「プハッ、疲れたう〜・・・」フラフラ飛ぶズィーベンを手の平に乗せ「お疲れ様」と労う。

「マイスターっ!」

「「「オーディンっ」」」

「アギト、シグナム。それにヴィータとシュリエルも・・・!」

私の元に集まるアギト達。ヴィータの騎士甲冑はボロボロだが、酷い怪我は負っていないな。シュリエルはほぼ無傷。さすがとしか言いようが無い。そのシュリエルからザフィーラの無事を聴き、ひとまず安堵。そしてシャマルに最大の感謝と敬意を。さすがだよ、湖の騎士。

「ズィーベン・・・」

「アギトお姉ちゃん・・・?」

融合騎姉妹の六女アギトと七女ズィーベンが真っ向から向かい合う。ズィーベンが「アギトお姉ちゃん。わたし、魔神と一緒に戦いたい、これからも」とハッキリと意志表示。ヴィータとシュリエルは目を見開いて驚愕。シグナムは考え込んでいるような格好で無言。で、アギトは「マイスター。ズィーベン、マイスターの力になれる?」そう不安そうに訊いてきた。
アギトの前に手の平を差し出す。アギトがちょこんと手の平の上に座ったのを見て、「ズィーベンは確かに私の力になるよ」と率直に告げる。アギトの頭を撫ででつつ「みんな。ズィーベンをグラオベン・オルデンに迎え入れたい。良いだろうか?」と尋ねる。

「私は構いません。ズィーベンがオーディンの補助が出来ているのは確かですし」

「あたしもまぁ良いと思うな。ほんのちょっとしか見れてなかったけど、ソイツがオーディンの魔導に干渉して氷結付加してたろ。あれを見れば十分な戦力だって思えるぜ」

「そうだな。融合騎は単独戦力としても十分だ。オーディンの融合騎となれば、それこそ重要な存在となるだろう」

シグナムとヴィータとシュリエルは、ズィーベンを家族に招き入れることに肯定的だ。シャマルとザフィーラにも訊いてみたかったが、仕方ないが事後承諾になりそうだ。おそらくザフィーラは文句を言わず、私の決定に従うだろうな。そしてシャマルは、

(妹分が増えてまた喜びそうだ)

ズィーベンを愛おしく
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