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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth14信念に集う新たな家族・氷結の融合騎士 〜EiliE〜
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・エギエネス》――

ゼフォンの背中から、孔雀の尾羽のような翼が放射状に20枚と展開された。リアンシェルト達が使うモノと同じ。確か術式名はエラトマ・エギエネス、だったか。それに、さっきまでは感じられなかった神秘がゼフォンの放つ魔力に内包されたのが判った。ノイズが奔っているゼフォンの目が向いている先。そこには私ではなく顔を青くしているシグナムが。

「っ! 逃げろっシグナ――」

――破岩砲弾(コメート・フェルス)――

神秘が内包された魔力を纏った岩塊が一直線にシグナムへ向かう。シグナムも今のゼフォンの様子がおかしい事くらいは理解しているようで、防御に回る事なく回避行動を取った。
直撃するギリギリだったが無事に空へと上がったシグナムに『そのまま離れているんだ!』そう念話を送り、「ゼフォォォォーーーーンッ!!」突撃。“エヴェストルム”は待機モードに戻してある。魔術を付加しようとも神器ではないデバイスの耐久力に問題があるからだ。そう思えてしまうほどに今のゼフォンを覆う魔力障壁は堅牢だった。

――知らしめよ(コード)汝の力(ゼルエル)――

魔術効果や身体を強化するノーマルのゼルエルを発動し、肉体を限界にまで強化。ゼフォンに肉薄し「おぉぉらぁぁああッ!」左ストレートを鳩尾に叩き込むが、奴はニヤリと口端を歪め余裕を見せつけてくる。だがな、笑っている場合じゃないだろゼフォン。お前・・・「顔にヒビが入ってるぞ」指摘してやる。しかしそれでもゼフォンは「hahahahaha」と笑うだけ。あぁこれはダメだ、狂ってる。

「貴様でダメなら直接イリュリアの連中に訊いてやるまでだッ!!」

そのままゼフォンを殴り飛ばして浮かせ、跳び回し蹴りでさらに打ち上げる。その間でもゼフォンは笑う事を止めず、私に成されるがまま。気味が悪いが好機である事に変わりない。高々と空に吹っ飛ぶゼフォンに左手の平を翳し、

「これで終わりだ」

――女神の陽光(コード・ソール)――

上級の火炎砲撃ソールを放射。着弾する直前で、

――護り給え(コード)汝の万盾(ケムエル)――

無数の小さな円盾を組み合わせる事で球体状の檻としたケムエルを発動。ゼフォンとソールをケムエルで閉じ込め、「朽ち果てろ」言い放ったと同時に・・・着弾。ケムエル内が爆炎で満ち、最終的にケムエルはソールの火力に耐えきれずに粉砕された。
空に咲く爆炎と黒煙の花。あますことなくソールの火力を叩きつけてやった。が、「装甲が随分と強化されたんだな」嘆息する羽目に。黒煙を引いて落下してきたゼフォンはほぼ無傷であることが見て取れた。ズンと着地したゼフォンは俯き加減で項垂れていたが・・・・

「俺っちは、土石系最強のゼフォン・エグリゴリだぁぁああああああッ!!」

ゼフ
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