暁 〜小説投稿サイト〜
魔法薬を好きなように
第21話 ラグドリアン湖での戦い
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と言うと、ルイズは

「キュルケがいいの?」

と始まっていた。
ルイズもサイトにあやされて睡眠薬を飲んで寝たのは良いが、ラグドリアン湖周辺にある薬草から間に合わせで作った即効性の睡眠薬と、6時間程度の眠りが続く睡眠薬を混ぜ合わせたものだ。今日は、精神力をだいぶんつかったから、一晩寝て魔法を放てる量が半分に戻るかわからんな、っとぼやきたくなる。キュルケは他のメンバーから聞いて、水の精霊を退治するのか、違うのにするのか困っている。タバサはしびれ薬の効果が持続しているのか、まだ横のままになっている。

「どうして退治しなきゃならないんだ?」

サイトに尋ねられて、少し迷っていたようだ。しかし結局話すことにしたようだ。

「そ、その、タバサのご実家に頼まれたのよ。ほら、水の精霊のせいで、水かさがあがっているじゃない? おかげでタバサの実家の領地が被害にあっているらしいの。それであたしたちが退治を頼まれたってわけ」

ガリア側の隣の領地って、記憶によればガリア王家の直轄領地のはずだ。ならば、そのままガリアの騎士が動くというのが普通のはずだ。しかし、キュルケは一部をごまかして言っているのだろう。なぜかと考えていくと、ガリアとタバサの青い髪というところで、気がついた。
ラグドリアン湖のガリア側は、旧オルレオン公家が接していたことを。
そうすれば、タバサという明らかな偽名でトリステイン魔法学院にきているのかは、ガリアの魔法学院では顔を知っているものがいるから、避けたのであろうというのは、推測はつく。
普段から本を読んでいることから、知識量があるのもなんとなくわかるが、判断力は、あれは実践をつまないといけないのだが、オルレオン公家の娘だったとして、そんな訓練をつむとは思えないというのが、俺の感覚だ。

キュルケとモンモランシーとサイトに、ほとんど話の役にたっていなかったギーシュのところでまとまったのは、

「結局は、水浸しになった土地が、元に戻ればいいわけなんでしょ?」

キュルケがタバサが横になりながらも頷いた。

「よし決まり! じゃ、明日になったら交渉してみましょ!」

そこで、火の番をする。順番はサイト、俺、キュルケ、タバサの順番になった。ギーシュは酔っぱらっているから問題外との判断だが、特に火の晩の間は、特に獣がよってくる様子もなく、時間になったので、キュルケを起こしてかわりに寝ようとすると、

「ちょっと、話があるのだけど、よろしいかしら」

「……その様子なら、明日というわけにいかない話なんだろうなぁ。サイレントをかけてくれないかな。もちろん外部の音は聞こえる魔法でな」

「ええ、ちょっとまって」

サイレントをかけおわったキュルケは

「ジャック。あなたは退治の理由を信じていなかった
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