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旧エクリプス(ゼロの使い魔編)
第28話 カトレア
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三人は広間のバルコニーで歓談していた。

「えぇ、大丈夫ですよ。アキラ以外にも孫達もおりますし、一条家を継ぐ者がいない場合は曾孫でも養子縁組して、後を継いで貰えれば問題ありません。それよりカトレアさんが少しでも幸せになって貰う方が大事です。ラ・ヴァリエール公爵にはお礼を言いたい位です。ラ・ヴァリエール公爵の領地を割譲してくれた上に伯爵への叙爵まで手を回して頂いた。」

「いや、礼には及びません。アキラと家臣団がフォンティーヌだけではなく、ヴァリエールの領地も計画的に開発してくれています。磁気浮上式(リニア)鉄道も通してくれたし、道路も整備してくれた。今ではトリスタニア新王宮まで片道1時間で着いてしまう。それに投資のノウハウも教えてくれた。今やラ・ヴァリエール銀行は民間金融機関として、ハルケギニアで1、2を争う銀行になった。」

「いえ、父君。私は大した事をしていません。私は研究に没頭しています。曽祖父の家臣団のお陰ですよ。各地に病院を立てていますが赤字です。製薬会社と医療機器メーカーのお陰で何とか黒字です。ライヌ川の整備は終わりましたのでこれからは、ガリアとゲルマニアの船の玄関口へと変わるでしょう。何しろフォンティーヌはトリスタニアと一番近い港になります。ライヌ川は川幅も広く大型貨物船も入港出来ます。隣のツェルプストーとも船で行き来が出来ます。大量輸送には鉄道より船です。」

「ツェルプストーは気に入らぬが、トリステインの発展の為には仕方ないか。」

「そうですよ。それにラ・ヴァリエールはトリスタニアに次ぐ第二の都市に発展しています。航空機産業や自動車産業、家電産業といった製造業も育てなければなりません。お金は貯蓄してしまうと、経済の発展を阻害します。農業や畜産業は今後、人が余ってくるでしょう。第二次産業や第三次産業を今の内から育てなければなりません。その為に投資を勧めています。10年、20年先には投資に見合う収益が帰ってきます。」

「光輝殿の言葉には説得力がある。トリステインも太平洋連邦が投資してくれたお陰で今では15年前より10倍以上の国力になった。」

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