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lineage もうひとつの物語
冒険者
ウォレス
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「ガンドさんお帰りなさい。そしていらっしゃい」

笑顔を向け挨拶をすると焚火の傍へと案内しアーニャがお茶を用意する。

「ありがとう。俺はガンドの古い友人でウォレスという者だ。グルガンディというパーティーのリーダーをしている」

差し出された右手を握り握手を交わしながらアレンも名乗る。

「アレンといいます。ホワイトナイツのリーダーをしています。此方はアーニャ。もう一人テントの中にエレナというエルフがいます」

「たまたまそこで会ってな。こいつらもアリ穴へ明日向かうようじゃ。そこでなんだが合同で行こうかと思うんじゃが──」

「ガンドさんの友人であれば問題はないと思います。むしろ歓迎しますよ」

アーニャもアレンの言葉に同意を示しエレナも問題ないだろうと答えた。

「こちらとしても助かる。早速メンバーを呼んでこよう」

ウォレスは立ち上がりパーティーのキャンプへと向かっていった。

「あやつとは昔同じパーティーだったんじゃ。腕は確かじゃしメンバーも見たところそこそこやるようじゃ。未知の場所には危険が付きまとうからの。多いほうが安心じゃろう。それにメンバーを知ったらビックリするぞ」

そうしているうちにウォレスが戻りメンバーの紹介をしようとするが。

「サミエルさん!お元気そうで!」

アレンは直ぐ様駆け寄りサミエルの手をとる。

「アレンさんか!ガンドさんと同じパーティーとは!」

「なんだ?知り合いか?」

ウォレスにサミエルがオーレン戦の説明をすると驚いた表情でアレンを見る。

「すると君が魔神を斬ったオーレンの英雄か!」

「英雄!?たしかに魔神を斬りましたが皆の協力があってのことです。英雄と呼ばれるようなものではないです」

アレンの成した魔神斬りは有名になっているようでウォレスはしこたま関心している。

「どうじゃ?ワシらのリーダーに不足はないじゃろう?」

得意気なガンドにウォレスは頷きアレンを再度見る。

「ガンドが従うのも理解できる。成る程な──」

そしてオーレン戦の話に花を咲かせたウォレス達は残り二人のメンバー紹介を忘れ、ようやく気付いたのはそれから二時間後のことだった。
二時間も放置された二人の忍耐力は称賛を受けてもおかしくないであろう。
そのまま宴会に突入した盛り上がりは深夜遅くアーニャ、エレナの鉄槌が落ちるまで続いたという。

二日酔いの為翌日の出発は見送りとなった。

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