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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-A空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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ちゃうしで。もうどうしたらいいのかって困り果ててたんですけど・・・。だったら治せばいいやって思い至ったんですよ」

「あー、なるほど。だけど、マテリアル達の子を治すかどうかは私の一存じゃ決められないの。私たちの主であるはやてちゃん、それに司令部に話を通してからじゃないと・・・。あと、治し方が正直わからないってこともあるし・・・」

普通の人なら治せることも出来るだろうけど、相手はマテリアル――人ではない、実体化したプログラム。それを治せるような技術も魔法も持ち合わせてないわ。だからそう言ったら、「そうですかー。判りました〜♪」肩透かしを食らっちゃうほどにアッサリと諦めてくれた。

「ほっ。それじゃあ――」

「それは、そっちの都合♪ だから知ったこっちゃないの♪ 許可とか貰わなくていいから、つべこべ言わずについて来てもらいます♪ もしかしたら、上手く治せるかもしれないですし、どうやっても治してもらいます。何せヤミちゃんを管理下に置く為には、王様の力が必要なんで。・・・どうしても必要なんです。ヤミちゃんが、あの子が持つエグザミアを持って帰らないと・・・。お父さんが・・・!」

「エグザミア・・・? お父さん・・・?」

後半からお気楽な声色の中に真剣さが混じり始めた。キリエちゃんは「必要なんです。エグザミアが。わたしとお姉ちゃん――アミタ、わたし達のお父さんの夢を叶えるために」って目の端に涙を浮かべさせた。

「それは、その、なんて言うか、個人的にはお手伝いをしてあげたいんだけど、でも公務員な立場的に出来ないと言いますか・・・」

「チャ〜ンス」

「え・・・?」

――ラピッドトリガー――

「きゃあ!?」

キリエちゃんの2挺の銃から光弾が連射されてきたから、「クラールヴィント!」パンツァーシルトで防御する。これってまさかの「泣き落とし・・・!?」攻撃だった。危うく引っ掛かるところだったわ。

「どの道、こちらの時代、こちらの世界での治癒術師の協力は必要なんで、強制的に連れて行きます!」

そう言ってキリエちゃんは左手に持つ銃を片刃剣に変形させて、「大人しくしてくれれば、痛い目に遭わずに済みますよ♪」って剣を振り下ろしてきた。それを後退することで避けたすぐ、「っく・・・」右手の銃から光弾を発射。それもまた障壁で防御。

「拉致されるなんてお断りです! もう手加減なんてしてあげません。謝るなら今ですよ!」

「それはこっちのセリフですぅー。泣いて降参したって、みっともなく謝らない限りは止めませんからね〜!」

――アクセラレイター――

キリエちゃんの姿が掻き消える。テスタロッサちゃんの高速移動魔法みたい。前情報が無かったら危なかったかもしれないけど、高速移動が出来ると判っている以上は「
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