エピソード21 〜進撃の○○○○〜
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否だ」
ピシャリと紫苑が断言する。
「あ、あれはその場の流れで……」
「へぇ〜、その場の流れって?やっぱり心当たりがあるんだな?」
紫苑はあえて知らないというフリをしているが実際には翔が月一試験の時に紫苑のデュエルを糾弾する側に回っていたのを知っている。だが、あまり確証がなかったのでカマをかけたのだ。そして、見事に紫苑の策にかかった翔は何も言い返せずに俯いてしまう。
「さて、裏で集団で一人を貶めるような奴に力を貸して誰が得をするんだ?翔のアニキ?」
嫌味を込めて、十代に尋ねる。本人もどう返せばいいのか難しい表情をしている。しばらく、膠着状態が続く。
「確かにデッキやカードだけで人を蔑むのは良くないけど、紫苑も紫苑で友達なら水に流してもいいんじゃないかな?翔君、だっけ?、反省してるようだしさ…。」
宥めるように翠が言うと十代も続いて翔に目配せをする。
「う……。すいませんでした」
ぺこりと頭を下げる翔。紫苑はハァと大きくため息を吐くと姉を一瞥した後翔を見る。
「はぁ…俺も言いすぎた。その代わりデッキ構築を手伝うって言っても少しアドバイスを言うだけだからな。」
「うぅ、ありがとうございます!」
パァァと表情を明るくさせる翔。姉も上手くいったとニシシと笑っている。
「ただし、デュエルして勝ったらな」
「えぇ??そんな無理ですよ!」
「初めから無理とか言わない。紫苑の気が変わらないうちに手伝ってもらった方がいいよ」
翠の助言で翔はデュエルをすることに同意をした。
「デュエルの方だけど、翔と十代とのタッグで変則2VS1マッチな。タッグデュエルの練習もしておきたいだろ?」
「おう!俺と翔の力を見せてやろうぜ」
サムズアップして、応える十代。翠は頑張ってね〜と手を振っている。
「え?誰が俺がデュエルするって?デュエルするのは姉ちゃんだぞ。」
「え?マジ……で…?」
フリーズする翠。まさか、こんな仕返しが待ってるとは思っていなかったのだろう。ここで私が断ってしまったらせっかく紫苑に手伝う約束をさせたのにそれが無駄になってしまうかもしれない。諦めた感じでため息を吐くと十代たちを引き連れてブルー寮のデュエルスペース……ではなく、ブルー寮の裏手まで来ていた。
何かとブルー生徒が五月蝿いんですよーby翠
◆
「さぁ、やってあげようじゃないか!オネーサンの力をとくと見るがいい!少年達よ!!」
「お、おい……紫苑、お前の姉ちゃんどうしたんだ?」
「ただの発作です…」
そういう紫苑は目を逸らし、あの人とは他人ですよオーラを醸し出している。
「ルールの確認な。タッグフォースルール採用で場と墓地は共通でライフは
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