エピソード21 〜進撃の○○○○〜
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に十代たちがおりそれぞれ席についていた。
「あら、いい香りね。なんていう紅茶かしら?」
早速明日香が紅茶に食いついてきた。お嬢様っぽいからこういう事に興味があるのか?
「これはチェリー・ティーって言うらしい。貰い物だからよくわからん。」
とりあえず、ナチュルという単語は伏せておく。嘘は言ってない。
「へぇ〜、聞いたことないわね。チェリーって言うくらいだからサクランボの御茶かしらね。それにしてもいい味ね」
明日香は他のとの違いがわかるようだが、十代たちはえ?同じじゃね?と頭上にハテナを浮かべている。少しくらいは味の見分けがつくようにしとけよ……
「で?今日はどーしたんだよ。わざわざ明日香使って女子寮に来て」
ティーカップを傾けながら、早速要件を尋ねる。こっちもやることがあるんだから面倒事は勘弁してほしい。
「実はよ、翔のデッキをみて「ヤダ」拒絶早っ??もうちょい、悩めよ!」
「だが、断る!」
「なんでだよ〜、翔のデッキ構築少しくらい手伝ってくれてもいいじゃんかよ。頼めると紫苑くらいしかいねーし。」
「明日香にでも頼めよ。あれでも一応一年女子のトップだろ」
「いや、俺はおまえに頼みたいんだ!」
まさかのデッキ診断を頼んできた十代を一蹴するが、しぶとく何度も何度も頼んでくる。だが、その度に断り続ける紫苑。姉に助けを求めようとするがこちらを一瞥すると明日香となガールズトークに戻ってしまう。
「なんでさ、手伝ってくれねーんだよ。ケチ。」
「親しき中にも礼儀ありって言うだろ、少しは俺の都合も考えろ。それに、なんで十代が頼んでんだよ。翔がお願いするのが普通じゃないのか?」
「お、お願いします。僕のデッキを見て「ヤダ」エェ??なんでですか!」
「理由ねぇ…………聞きたい?」
「え?う〜ん、はい」
にっこりと笑顔を作って理由を聞きたいか翔に尋ねているが、その目は笑ってはおらずじっと翔を値踏みするような視線をしていた。その視線に寒気を感じた翔だったが首を縦に振り、理由の提示を求めた。
「自分で言うのもなんだけど、確かにお前のデッキも改善できると思う。けどね…………裏でコソコソ人の事を悪く言う奴に力を貸してやるほど暇じゃないんだよ。」
ビクリと翔の身体が反応し、動揺したことがわかる
「デッキやカードだけで人を判断して蔑んだり、馬鹿にする輩が嫌いって事は知ってるよね。例えば、パーミッションとか、ロックとか使って勝った人に対して卑怯だと言って自分の敗因を認めなかったりとかさ。そんな奴はいくら強いデッキを持ってもどうせ負けるんだよ。そういう奴らは、敗因を相手のせいにして自分の悪いところを直そうとはしないんだよ。それなのに俺が手伝う必要があるか?答えは
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