大図書館。そして妹のもとへ。
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たちに威嚇(?)している。しているのだが、その子はどうも退け腰というか、「私を殺さないでください〜!! ひぃぃぃ〜!」とでも言いたそうな構えなのだ。1つの作戦なのかはわからないが、とりあえず話しかけなければ話も進まなさそうなので、暗基は話しかけることにした。
「なぁ」
「ひっ!?」
「無理は、しなくてもいいんだぞ?」
「う、うるさいです! あなたが、我々の邪魔をしていることは、わかっています!! 私は、何があっても、ここを守るんですっ!!」
退け腰にはなっているが、とりあえずここを退くつもりはないらしい。ご苦労なことだ。
「そうか。じゃ、申し訳ないがくたばってもらおう」
そう言って暗基はスペルカードを取り出す。そしてスペルカードを、
「霊符『夢想……」
「かかりましたね、愚かな人間さん!!」
小悪魔のマガイモノが唐突に叫んだ。
すると、天井から、咲夜と美鈴のマガイモノ、そしてたくさんのメイド妖精のマガイモノが一斉に落ちてきて、暗基たちを徹底的に殺した。
はずだった。
「愚かなのは、お前だろ」
「な、な……!?」
小悪魔の目に映っていた光景。それは、小悪魔の描いた、侵入者、本物が無惨な姿で倒れている光景ではなく、暗基が咲夜と美鈴のマガイモノの腹を腕で貫いていて、後ろにいた本物2人がメイド妖精たちをすべて倒していた光景だった。
「い、いったい、何が……!?」
「どうせ罠張ってるだろうなと思ってな。対策させてもらった。それだけだ」
「……、そ、そん、な……。は、はは、はははははは…………」
小悪魔はあまりのことに、頭がおかしくなったのか、笑いが止まらなくなってしまった。
「じゃ、かわいそうだし夢想封印『妖』よりも楽な方法で消してやる」
そして暗基は別のスペルカードを取りだし、放った。
「マスタースパーク『白暗裁判』」
小悪魔は、笑いが止まらないまま、白と黒のレーザーに包まれた。
「よし、封印っと」
暗基は小悪魔をはじめとする今まで倒してきたすべてのマガイモノを封印した。ふぅ、とひとつため息を出そうと上を向くと、美鈴が驚いた顔をしていた。
「ん、どうした美鈴?」
「……、暗基さん、あなたほんとに何者なんですか? マスパ撃ったりマガイモノ封印したりなんか飛ばしたり……」
どうやら美鈴は、暗基がしてきた行動すべてに驚き、本当に何者なのか、まさか人間ではないのではなのかと変に考えていたようだ。
「あぁ、別にたいしたことはないと思うぞ?
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