彼と歓迎会・・・と黒い影
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か〜〜」
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一行は統生会室を出たあとに外に出て校門を抜け、今は学園のそばにある背の高い山、霊峰アマノハラの麓に来ている。
長い階段をひょいひょい登って行くマケンキの面々やイナホを見ながら、海童と碓は後から登って行っている。
・・・といってもキョロキョロ見まわしている辺り、海童はどうやら景色を見ながら登っている所為で遅れているらしい。
「お前体力あるな、同じペースで登ってんのに・・・」
「いや、ここまで登ってちょいと息切らせるだけのお前も充分体力がある方だ」
「でもさ・・イナホちゃん、身軽すぎだろ・・・」
「それには同意する」
「海童様! 碓さん! ガンバです!」
数段先で待っているイナホが、眼下の二人に励ましの声をかける。心なしかペースの上がった碓と並んで登りながら、海童は同じく案内の為か待っている穣華に質問した。
「ところで雨渡先輩。何処に向かっているんですか?」
「うふふ、もう少しで見えてきますよ・・・ほら」
「あれは・・・湯気か?」
「さあ、もうひと踏ん張りしましょうか」
やっと階段を上り切り目的地に着く。その目的地である場所にあったのは―――
「これ、温泉ですか?」
「ピンポーン、正解で〜〜す」
「うわぁ、ヒノキの香りがします」
「こりゃ立派だな」
木造で立派な構えの温泉であった。湯気はここから出ていたのだ。
汗をかいているしここで温泉はグッドタイミングだと、海童と碓が男湯に行こうとしたのを、穣華は待ってと声を掛けてとどめる。
「殿方はこれを持って行って下さい」
「これは・・・海パンか?」
「みたいだな」
「ええ、それを穿いてはいってくださいね」
何でまた風呂に入るのに水着なんか・・・その疑問の答えは、穣華の口から開かされた。
「でないと困るんです・・・ここは混浴ですから」
「ええーーっ!?」
「えぇー・・・?」
穣華の思わぬ答えに、文字面は同じなれど全く違う反応を示すのだった。
男性用の脱衣場に入り、早速海童と碓は着替え始める。
「何と言う幸運! 何と言う至福! まさか学園トップスリーの爆乳乙女達と混浴とはっ! しかも姫神先輩も居るし!!」
「・・・そりゃ良かったな、碓・・・そういえば、乳がどうこう言っているのに、何故姫神先輩を入れているんだ?」
「別腹って奴だよ。美人なのに小さく可愛くて、でも性格キツそうな所もまたな・・・ファンクラブだって出来たらしいぜ!」
「・・・そうかい」
「元気ないな? 階段登っ
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