彼と歓迎会・・・と黒い影
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これからよろしくお願いいたしますわ」
流石会長と言うべきか、恐怖症による公私混同はせず、しっかりと見据えて挨拶をした。
「次に貴方達はもうご存じでしょうけど〜〜、二年で副会長天谷春恋さん。そして同じく二年で書記の砂藤季美さん」
「よろしくね」
「えっと・・・よ、よろしくお願いします・・・」
穣華が言った通り既に見知った中である春恋は簡単に、今日が初めてである季美は控えめながらも礼をした。
「続いて魔導執行部ね〜〜。此方は一年の水屋うるちさん。二年の志那都アズキさん」
「よろしくお願いします(なんで・・・なんであの大山がここにっ・・・!)」
「全く、何で私が・・・まあ、よろしく」
不本意ながらも呼ばれてきたらしいアズキは半ばテキトーに挨拶し、うるちは海童へ鋭い視線を向けている。
「最後に検警部。二年の藜チャチャさんと姫神コダマさん」
「ハァイ! これからよろしゅうなー!」
「・・・」
元気良く手を振って来たチャチャとは対照的に、コダマは一言も発さずただ黙っていた。
次に穣華は、海童、碓、イナホの一年生三人の方を向く。
「それで、貴方達は〜〜・・・」
「ハイ! 一年生の櫛八イナホです! よろしくお願いしますです!」
「・・・一年生、大山海童です。どうぞ、よろしく(睨むなっての・・・)」
「同じく一年、碓健悟です! 以後お見知りおきを」
「はい、よろしくお願いしますね〜〜。それで〜〜、今回マケンキの顧問になって下さる―――」
そこで扉が開き、保険医である女性教師・秋がはいってきた。
「二条秋です。改めてよろしくね?」
「あ! 保険の先生です!」
「おおお! マジですかぁ!?」
「うおっ・・・耳元で騒ぐな」
三者三様の返答を返して(約一名は隣への返答)、ここの紹介は終わりとなった。次の事柄に移る為かポフッと言った感じで手を叩いた穣華が、一歩踏みだして一年生三人の前に出る。
「先生達や春恋さんから既に聞いていてご存じかも知れませんが、統生会もマケンキ内の組織の一つと思って下さい。役職の違いはあれど個人管的な立場の差は無い仲間同士ですから・・・それで〜〜」
体を傾けにっこり笑って、穣華は本当に嬉しそうに告げた。
「入部歓迎会もかねて〜〜、仲間同士の絆を深める親睦会、開いちゃおうと思いま〜〜す!」
「親睦会?」
「・・・」
「なんでしょうかね?」
単語単語の意味は分かるものの、何をするかなど当然分からない三人は、ハテナな表情を浮かべていた。
「では、行きましょう
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