第五章 楽園
第5話 都市伝説
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後は笑いあい、一緒に旅に出ることを誓った。
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士道「(嘘臭さ〜……)」
上条「(こんなの聞いて誰が感動するんだよ……)」
十香「う、う……ううううう……良い話ではないか……グスン……」
士道・上条「(えええぇぇ!?)」
まさかこんな話で感動するやつがいたとは……感動ものの映画を見せたらボロ泣きしそうだな。
士道「で?『天狗牛』の祟りはどこへ行った?」
殿町「いやんもう!五河くんたらっ!せっかちなんだからっ!」
士道「うわっ、気持ち悪っ!」
殿町「まあ待て五河。こっからが祟りになった話だ」
士道「(俺的には殿町という存在と同じクラスになったことが一番の祟りかもしれん……)」
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サムライと飲み明かした『天狗牛』は酔いつぶれてしまった。
それを知った村人達は『天狗牛』を縛り上げ、近くの湖へ沈めようときていた。
サムライの静止の声も虚しく、『天狗牛』は村人の手によって池に沈められた。
池の底から聞こえる絶叫と最後に、この事件は解決したかのように思われた。
だが、サムライは『化け物は他にいる』と遺書に残し、村人達を皆殺しにし、自殺した。
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上条「んで、それを忘れないためにこの街、天宮市も『天狗牛』になぞらえたってか?」
殿町「そういうこと。6月11日は駅前の池にお参りする儀式もあるんだぜ?」
上条「ふ〜ん……」
凜袮「でも、それが本当ならちょっと悲しいよね……」
凜袮はさみしそうにそう呟いた。
殿町「五河みたいにお供えものを忘れたやつがいるから『天狗牛』が現れ、ペットを食い荒らしているって話だぜ?」
上条「嘘くさいな」
嘘くさいではなく全部嘘である。殿町の夏の思い出を作るための。
この話をした後、殿町の提案で、今夜、祟りを鎮めるために池にお供えものをすることになった。
嘘だと気づいていない凜袮と十香はあっさりと肯定してしまい、上条と士道はため息するしかなかった。
そして、何故か折紙まで着いてくることになった。
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〜上条side〜
上条「(もうすぐテスト期間だっていうのに……明日は球技大会だ。確か俺はサッカーだったっけ……)」
俺、上条当麻は授業終了間際にそんなことを考え出した。
そして授業の終わりを告げるチャイムが学校中に鳴り響いた。先生が挨拶をし終わると同時、クラスの何人かは食堂へと向かって行くのが見えた。
そしてクラス名物のなりつつある折紙と十香の士道争奪戦が席の後方で始まった。
折紙「病み上がりの士道
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