3話
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が目覚めているとは言え、彼女は裏の事は何も知らない。……そんな相手にアウトレイジの力を見せてしまったと言う事は……
(覚悟していたって言っても、その時になってみるとやっぱり辛いよな)
『化け物』と呼ばれて拒絶されても、結果的に彼女が守れればそれで良かった。だが……いざ、己の力の事を知られてしまった結果、彼女から拒絶されるかもしれないと考えると……
「っ!?」
「怖かった……殺されるかと思った……」
詩乃が抱きついて泣き始めると、そんな迷いなんて消えていく。
「怖く……無いのか、オレの……事が?」
アウトレイジの力に目覚めてから……それを知られて離れられる事を恐れていた。
「四季は、四季じゃ無い」
「遅れてごめん。それと……」
−ありがとう−
最後の一言だけは口に出さずに心の中でそう呟くのだった。
(今まで手加減されていたと言う訳か)
急いで立ち去った四季をリアスに言われて木場は追いかけていた。目撃したのは一方的に堕天使を倒す姿だけだったが、それでも木場は今まで四季から手加減されていたと確信するには十分だった。
(それに……彼女も神器を持っているのか。部長に報告を……)
「おい、小僧」
「っ!?」
後ろから聞こえてくる声と威圧感に気付き己の神器の力で魔剣を作り出して振り返ると同時にそれを構える。
「オメェ、あの身の程知らずの手下だったか。まあいい」
木場の後ろに立っていたのは『不死帝 ブルース』。不死の名を持つアウトレイジの一角だ。四季がこの場所に来る様に頼んだアウトレイジの一人でも有る。
興味無いと言う態度のブルースに対して憤りを覚える。実力が圧倒的にブルースの方が上だとは理解できるが、
「何を報告するのも勝手だが、一つ忠告してやる」
武器を構えている木場を気にする様子も無く背中を向けてそう言いながら立ち去ろうとする。
「あの女の身の程知らずさが……お前を地獄に叩き落すかもな」
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