暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
ライト:一回戦
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
フを蹴りあげる。
コンバットナイフを失った奴は、ハンドガンに切り替え、弾を補充する。
が、しかし、それを構えさせるほど俺達は馬鹿ではない。
俺とロードの身体能力で一気に近付き、ハンドガンを叩き落とす。
そして、そのまま背に戻していた相棒を手に取ると、それを体に構えた。
「ジ・エンド。残念だが、ここでゲームオーバーだ。経験値の差が違うんだよ」
そして、引き金を二回引く。
銃声が甲高く響き、奴の体を弾丸が貫く。そして、そのままポリゴン片となり消滅した。
俺は相棒とFN F2000を左右に払い、息を吐く。黄昏の空を見ると、垂れ込める雲をスクリーンにして、パーフェクト、コングラチュレーションの表示が浮かび上がった。
相手が相手な為、余裕の勝利だったが、精神の疲労が高い。狙撃(スナイピング)にはとてつもない集中力が要求され、更に片手で保持しながらアサルトライフルを撃つのだ。それに伴う疲労があって当然である。
すると、転送エフェクトが俺を包み、徐々に喧騒が激しいボックス席付近に居た。
俺はそちらに行くと、幾つものプレイヤー達が戦っているのが見える。シノンや、キリトも中継されている。
後でハッキングしてライブ映像ゲットしようと思った俺の目に、不思議な対戦が写った。
対戦者は【Siybu VS レル】。英語名の方の名はシャドウ……だろうか。綴りは違うが。
それは置いとくとして、俺が注目したのは名前ではなく、武器だ。
彼の武器はスナイパーライフルだが、狙撃した所から一歩も動いていないのだ。まるで、来ても恐れを抱いていないかの様に。すると、レルは接近し、Siybuの狙撃ポイントに突撃した。しかし、彼は動じず、至近距離でヘッドショットを放った。
「……嘘だろ?」
一瞬で相手のHPバーを消し去り、勝利した。それを見た俺は対策を練るため、煩くない所に移動しようと通路に戻ろうとすると、そこにボロボロのダークグレーのマントを着たプレイヤーが居た。そして、そいつは言った。
「お前、本物、か」
「……何?」
俺はそいつを睨むと、質問する。
「本物とはどういうことだ。……お前は何者だ?」
しかし、灰色マントのプレイヤーは名乗る事なく接近してきた。
「試合を、見た。彼処までの身体能力は、彼奴しか、居ない」
すると、プレイヤーは言う。
「もう一度、訊く。お前は、本物、か」
問いの答えよりも、俺は雷撃めいた一つの直感に一撃され、その場に立ちすくんだ。
ーーーーーー知ってやがる。こいつ、俺の事を!!
やはり、何処かでこいつと俺は会っている。顔を見合わせ、言葉を交わしている。
しかし、何処で喋り、顔を見合わせたのかは解らない。
何処だ。何処で出会った!?
俺はその事しか考えられずには居られなかった。
すると、奴は現在進行中のBoBの予選表を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ