第20話 ラグドリアン湖でのできごと
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ァにお願いしたいことがあるの。あなたたちの古いお友達と、連絡がとりたいの」
すでに用意してあった針を、指先に刺したところで、赤い血の玉ができたところで、その一滴の血の玉をエヴァにたらした。そして、治癒の魔法で指先の傷を治したところで、
「これで相手はわたしのことがわかるわ。覚えていればの話だけど。じゃあエヴァお願いね。偉い精霊、旧き水の精霊をみつけて、盟約の持ち主の一人が話をしたいと告げてちょうだい。わかったかしら?」
エヴァは頭としっぽで返事でわかったと合図をして、湖面の水の中にむかっていったが、少しくらいこちらを見ないのかと、少々ばかり、精神がおちこみかける。自分で使い魔にお願いしておきながら、まったく身勝手な話だが、嫉妬なのだろう。そこまで、自分が独占欲が強くはなかったはずだが、使い魔に関しては異なるらしい。使い魔と主人の間に特別な感情が独占するという説もあるのは知っているが、それは、主人によって影響度が異なるので、モンモランシーは、どう思っているのだろうかと、ふと思ったが、ギーシュとつきあおうか、そうでないかと言っていたところから、俺に対して嫉妬に相当する感情は多分ないのだろう。
そんなことをぼんやり考えているところで、モンモランシーがギーシュやサイトに水の精霊の涙のことを説明していたが、得意分野だからなのか、饒舌だ。その最中に水の精霊が現れたので、モンモランシーの横に移動して、念のための護衛としての位置をとる。怒ってる水の精霊に、スクウェアとはいえ水のメイジはかなわないから、水以外の系統でまもらないといけないことになる。最悪でも、モンモランシーを逃すことはできるだろう。
そこにエヴァが俺のところにもどってきた。モンモランシーのところにいかないところにほっとするが、そういう場面ではないだろうと
「エヴァよくやったな」
とほめてやる。
そのあとは、モンモランシーが水の精霊に水の精霊の涙と呼ばれている、水の精霊の一部をわけてもらおうとしたが、断られた。そこでサイトの熱弁で最近、水の精霊を襲撃する者の退治をすることになった。細かい情報などももらって水の精霊が姿を消したので、俺は水辺で戦闘を行う際のいつもの儀式を開始する。
「水辺にやどりし精霊の力よ。われは、汝の守護者となりて、杖となるゆえ、水の力をかしたまえ」
そういって、湖面にふれた。
「ジャック。何やっているの?」
質問はモンモランシーからだった。
「水辺での水メイジの負担が少ないのは、知られているだろう?」
「ええ、まあ」
「この儀式を行うことによって、俺自身が水の魔法を発揮するのに、水辺の力を借りているということを、はっきりと自覚できるんだよ」
「そうなの?」
「これは、自領での古文書にのっていたものだし
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