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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
依頼
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て良いだろう。やはり裁き、力、と言った言葉のあとに、前回と同じキャラクターネームを名乗っている。
「「……どんな……?」」
菊岡はタブレットを眺め、眉を潜めた。
「<シジュウ>……それに<デス・ガン>」
「Deah gun……俺の滅殺者と同じ様な名前だな」
俺は一人呟き、菊岡を見る。
「で、俺達にやらせたいのはなんだ?」
すると、にっこりと菊岡が言う。
「ガンゲイル・オンラインにログインして、この<死銃>なる男と接触してくれないかな?」
と、実に無邪気な笑顔を見せた公務員に、最大限冷ややかな声をぶつける。
「「接触、ねぇ?ハッキリ言ったらどうだ、菊岡サン。撃たれてこい、って事だろう、その<死銃>に」」
「いや、まぁ、ハハハ」
「お前馬鹿か!?と言うか何で俺らなんだよ!!」
「仕方ないんだ。<死銃>氏はターゲットにかなり厳密なこだわりがあるようでね。君らでなくては駄目なんだよ」
それを聞くと、俺は椅子に座り、ずいぶん前に運ばれてきたコーヒーを飲む。
「……解った。死者が出てるのは俺も見過ごせない。和人と共に行くだけは行ってやる。しかし、そいつと接触するのはかなり難しいと思うぞ?」
「ああ……それだけどね」
菊岡は邪気の無い顔でにっこりと笑った。
「言わなかったっけ?今日音声ログを圧縮して持ってきている。<死銃>氏の声だよ。どうぞ、聴いてくれたまえ」
ワイヤレス型のイヤホンを此方に差し出す馬鹿に、俺は本気でアンタの心臓トマレと思いながら睨んだ。
「「……わざわざどーも」」
受け取ったイヤホンを耳に突っ込むと、菊岡は画面をつつく。たちまち、頭の中で低い喧騒が再生される。
と、いきなりざわめきが消失。張り詰めた沈黙を、鋭い宣言が切り裂いた。
『これが本当の力、本当の強さだ!愚か者どもよ、この名を恐怖と共に刻め!』
『俺と、この銃の名は<死銃>……<デス・ガン>だ!』
それを聞いた時、俺は頭の中で、何かが引っ掛かった。






































???Saibo
男達が消えたあと、俺はそこの席へと向かう。
「お、来たね」
「俺の居所が良く解ったな、菊岡」
俺は目の前の菊岡に言うと、手を出す。
「とっととイヤホンを貸せ」
それだけ言うと、菊岡はタブレット端末とイヤホンを取り出し、イヤホンを俺に渡す。
俺はイヤホンを耳に突っ込むと、菊岡が画面をつつく。
再生された音に俺は驚き、そして怒りを覚える。
「……あいつ、生きていたか」
「どうするかね?君も、あの世界に行くのかい?」
俺は菊岡にイヤホンを投げ返すと、静かに言った。
「あいつは俺が仕留める。あれは俺の因縁だからな」

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