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ハイスクール・DM
2話
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コンコルド、神器(セイクリッド・ギア)モード」

 四季の手の中に現れるアウトレイジの書が開き、一体のアウトレイジクリーチャーが出現する。四季が力を借りたのはアウトレイジの兄貴分の一人……のちょっと慕われてないほう。クリーチャーの姿が粒子となって消えると同時に四季の背中にジェット機を思わせる翼が現れる。

 コンコルドの神器モードの能力は別にあるが、それ以上に与えてくるスピードと飛行能力が今は重要なのだ。背中に現れる翼を翻しながら地面を蹴って飛翔する。

 一定の高さまで一気に飛翔すると家の方角へと視線を向ける。堕天使らしき影は無いが、何の気配も感じられない不自然な空間が存在していた。目撃者を出さない為の一種の結界による隔離……ターゲットを閉じ込めたと言う事だろう。

(ごめん、手が空いてる人は今から言う場所まで急いでくれ!)

 アウトレイジの書を通じて街中で自由行動していたアウトレイジ達へとそれを頼む。現れた目的等を聞き出す為にも逃さずに捕える必要が有る。……詩乃の持つドラグハート・ウェポンを狙っての活動ならば、最悪命令を下した者も確実に仕留める必要が有る。

「アリス!」

『ええ』

 『進入する電脳者(コードブレイカー)アリス』。彼女の能力ならば機械などの科学的な物だけでなく、人間や神魔の区別無く魔術にさえ干渉する事が可能となる。……自然の法則以外の術の法則へと進入する。それによって内部へと入り込む。

 その瞬間、なるべく冷静に行動しようとしていた思考が一瞬で吹っ飛んだ。……愉悦に歪んだ表情で光の槍を投げようとする堕天使ドーナシークと、迫る死に脅える詩乃の姿に一気に頭に血が上る。……目的なんてどうでも良い、目の前の相手は……

「テメェ……なにふざけたことしてくれてんだ」

 翼のスピードの推力の最大出力で相手の正面に回りこみ、加速によって破壊力を増したパンチを顔面に叩き込む。

「お前の目的なんて同でも良い……。取り合えず……詩乃を怖がらせた罪……たっぷり味わってから消えろ。オレの……アウトレイジの熱き血が、テメェを裁く地獄の業火だ! 烏野郎!!!」







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