2話
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強くなれると思わせた。
四季さえ眷属に出来れば……それも容易いが、肝心の四季は交渉のテーブルに着く事は愚か、リアス・グレモリーと言う個人では無く、彼女の背景だけを見て毛嫌いしている。
せめて、個人を見た上で嫌われているのならば納得できるだろうが、彼女個人では無く背景だけで嫌っている四季にも問題は有る。……まあ、『サーゼクスが憎い』と言うほど毛嫌いしている以上、彼の身内になるグレモリーの眷属になる事は絶対にないだろうが。
まあ、これが四季と生徒会ことシトリー眷属の……物騒かつバイオレンスなファーストコンタクトのその後の出来事である。……それなりに仲良くなっているが、ソーナは妙に自分の姉と意気投合していたのが頭を抱える所だった。
「で?」
「デートで何処に行けば良いのか教えてくれ!!!」
何故か四季の目の前で頭を下げている一誠を一瞥する。……そんな事を聞かれても詩乃を誘えた事が無い四季にとっては……。
(パルサー。何か参考にならないか?)
こうしてアウトレイジ『禍々しき取引パルサー』指導によるデートプランのアドバイスが行なわれるのだった。
四季は今まで一度も誘えずに実践していないが。取り合えず、先ずは一緒に帰る事からはじめよう等と考えているあたり、未だに彼女との関係は友達以上恋人未満が良い所な気がする。
感謝の言葉を聞きながら機嫌よく立ち去って行く一誠を見送りつつ、一誠に彼女が出来た事に悔しさのあまり男泣きしている残り二人の変態に呆れた視線を送る。
(それにしても、あいつに彼女か……。まあ、他校の生徒なら普段を知らないだけに騙されるか。……それにしても)
一度キングから聞いた言葉、『オラクルの書』の話。四季がアウトレイジの書の所持者ならば、何処かにオラクルの書の所持者も居る筈だ。……一応、アウトレイジの書が神器(セイクリッド・ギア)に近い性質を持っているなら、オラクルの書も同様の可能性も高い。
(オレが戦わなきゃならない宿命の相手、か)
聞けばキングに負けた二天龍を封印した神器も所有者同士が常に敵対して殺しあう定めにあるそうだ。オラクルの書を持つ者が何者かは知らないが、二天龍の因縁などと言うどうでも良いレベルの話ではない。オラクルの勝利は、同時にオラクルによる全世界の支配と管理……感情など否定された管理された機械的な平和な世界が待っている。
アウトレイジ側の敗北は有る意味、『感情』と言う物を否定された世界が待っているのだ。彼女をそんな世界の一部になどしたくは無い、そのためにも絶対に負けたくは無い。
それは既に人……いや、感情を持った生物としての有り方の否定だろう。そんな物を認めるわけにはいかないのだ
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