第17話 いろいろな嵐
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と知ったことじゃない。俺の乏しい脳みそはこれぐらいしか解決策がない。あの小娘がお前の顔に拳を打ち込めるとは思えないけどな」
「ふっふふふ。そうだね」
アントニナはそういうと散水栓から腰を上げ、大きく背伸びした。フライングボールクラブに入って既にレギュラーとなっているだけあって、キッチリと鍛えられつつある一一歳の肉体は、彼女ナシ歴二二年目(前世を入れれば五〇年以上)の心を揺り動かすには充分だった。
「あ、また鼻の下延びてるよ。まったく困った兄ちゃんだ」
「うるさいな。俺はロリコンじゃない」
「ロリコンでもいいよ。ヴィク兄ちゃんなら」
そう言うと、アントニナは鼻歌交じりにスキップしながら母屋の玄関へと走り去っていく。
いくら前世で妹がいなかったとはいえ、一〇歳も年下の子供に、手玉に取られるようでは、俺も転生したところで大して成長してないな、と俺は自嘲せざるを得なかった。
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