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滅ぼせし“振動”の力を持って
彼の第一歩
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た筈のコダマは近くまで来ている。そんな状況でも声のお陰か焦ることなく、海童は最後の指示に従う。



『思いっきり振りかぶって・・・・・目の前の空間に叩きつけてやれぇっ!!!』

「う・・・おおぉぉおおぉぉっ!!!」



 体が半身になる程腕を売り上げた海童は、有りっ丈の力を込めて言われたとおりに目の前を思いっきり殴った。

 何しているんだと思う間もなく・・・空気が破壊され罅が入った様な強烈な音が響き渡る。



「なにを――――うおおおっ!?」



 次いでコダマの背後で爆発したような破砕音が轟いた。



 恐る恐るコダマが後ろを振り向くとそこには――――――







 木端微塵に破壊され、空洞となった体育館の屋根と壁があった。




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