暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikers〜誰が為に槍は振るわれる〜
第一章 夢追い人
第3話 いい人?わるい人?わけの分からない謎な人
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び怒涛のラッシュが続くかと思われた矢先、その出鼻をラディのデバイスであるセラフィムがくじいた。

?割り込み失礼。先程のスレの件ですが、ネットで意見を集めることなく答えはでているかと?
「ん、どんなの?」

 肉体を持たないデバイスにもかかわらず、わざとらしくコホン、と咳払いをし、セラフィムは答えを告げた。

?サボりやすくていいじゃない?
「たしかに」
「たしかに、やないわコラァッッ!!!!」

 はやて、怒りを超えて大激怒。
 ただでさえ怒っているところに油を注がれては当然の結果である。
 しかし怒られている一人と一機の方はまったく自覚がないのか、まるで公園の木に生えた派手な色合いのキノコを見るような目ではやてを見ていた。

「サボりやすくていいじゃないってなんやそれは!! 自分社会人舐めすぎやろ!! やる気出すんや!! もっとやる気出すんや!! 死ぬ気でやる気だして働かんかい!!」
「え!? やる気出して働けって、自分一応スパイなんですが……」
「あ、あれ? せやな、自分スパイやもんな。やる気出して働かれたら確かに困るからやる気ないほうが……でもいちおう隊員なんやしやる気はあったほうがってあれ? あれ?」

 いまさらな気のするラディのスパイ宣言にはやてが頭を抱えて悩みだす。
 もし彼女の脳がコンピューターだったなら、まず間違いなくその頭から立ち上る湯気を見ることができただろう。
 そんなはやてを見てようやく自責の念でも感じ始めたのか、ゆっくりとした動きでラディが手を上げる

「あの〜、一応さっきのスパイ宣言の補足説明的ななにかをしたほうがいいのでしょうか……?」
「「「「「当然」」」」」

 その場にいる全員が頷いた。
 これにはさしものラディも汗をたらしながら苦笑いを浮かべた。

「いや〜みなさんオレのことスパイだって知ってると思ったんで普通に隠さなかったんですが……」
「それでも自分から晒していくんはどうかと思うで!?」
「でも知ってたでしょう?」
「ま、まぁ知っとったけど……」
「なら隠してもしかたないじゃないですか」
 
 ね、そうでしょう?と同意を求めて皆の顔を見るラディ。
 しかし返ってくるのはどうにも微妙な顔ばかり。
 これはまずいと危機感を感じたのか、冷や汗を流しながらラディは慌てた様子で口を開く。

「ならもうこれでいいじゃないですか。オレはみんなが知ってると思ったことを言った。そしてみんなもそれを知っていた。つまり自分は常識を言っただけ。うんこれでよし!!」
「……うん、まぁそういうことにしとこか。うちも疲れたし」

 強引に話を終わらそうとするラディに、若干自暴自棄気味の様子のはやてが頷く。
 他の面々も渋々と言った様子ではあるものの、一番怒っ
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