第3話 直江大和、撃沈!自宅の自室で生来のカルマを叫ぶ坊主
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俺は否が応にも悟ってしまった。
俺の初恋は十数分で終わってしまったのだと。
今の俺にできることは発信した車を未練がましく眺めるだけだった。
−Interlude−
俺は今、自室にていつも通り京と背中をくっつけ合い読書をしていた。
「ねぇ、大和」
「ぅん?」
「大和ってば彼女の事好きに成ったんでしょう?しかも告白する前に終わって…」
「――――うん」
やはり気づかれていたのかと大和は思う。
「こんな日ぐらい私の体を使って憂さ晴らししてくれてもいいんだよ?」
「好意は嬉しいけどお友達で」
「チッ、駄目か」
何と恐ろしい幼馴染か、俺が意気消沈している処に甘い言葉で誘惑して、とって喰おうとしてくるとは。
そんな風に大和が考えている時に京は別の事を考えていた。
(まさか“店長”の彼女が転入してくるとは思わなかったけど、ジャンヌを利用して大和と今日こそは既成事実を構築しようとしていたのに)
椎名京は基本的に実の父親や風間ファミリー意外と必要以上に会話をしないのだ。少なくとも直江大和が知る限りでは。
しかし、上記で示す以外にもごく少数成れど、必要以上に会話をする人がいたのだった。勿論、上記に挙げた人物たちはこの事を知らない。
そのうち一人がジャンヌである。風間ファミリーと共に会いに行ったときは、見惚れるように演技をしたのだ。
もう一人は“店長”と彼女自身が呼んでいる人物だ。かの人物は自身をこれ以上なく満足させてくれる辛さと旨さを同時に追求した料理を振るってくれるのだ。
因みに“店長”の店は現段階では隠れ名店で知る人はごく少数だ。なぜそれほど少ないかと言うと、店長として店を構える時間帯が現在は少ない為である。あと一年で、基本的には店に集中できるらしい。
三人目が上記に挙げた二人の知り合いで数少ない辛党同士だ。今この場ではあえて名前を伏せておく。
最後の一人は京を含めた二人の辛党同士であり、師匠とも呼べる人物だ。しかも、京を以ってしても届かない辛党である。しかも、三人目の父親でもあるのだ。
結局、京の策はまたしても失敗に終わったが、この時間も京にしてみれば至福の時間の一つらしく、そのまま黙って読書を再開したのだった。
因みに、今日の川神市やその周辺の幼稚園や保育園などでスキンヘッドの怪しい不審人物成る目撃情報が相次ぎ、その酷似した人物が美少女ゲーム店で幼女のみがヒロインのモノを買い漁り奇声を大声にし乍ら自室に引きこもって行った。
それから深夜に差し掛かる頃位にその部屋からある声が聞こえて来たそうだ。
その声とは――――。
「オォオオウゥウウルゥウウ、ハァアアアイリュゥウウ!ロリクォオオヌィアァアアア
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