暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos43王のマテリアルD/闇統べる王〜Lord Dearche〜
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貴様ら・・・!」

「この王様、防御力がすごい高い!」

『ディバイドが上手く発動してくれたらきっとすぐに済むのに・・・!』

トーマ君とリリィさんに疲労が見え始めた。そうゆうわたしも疲労が出て来た。これ以上長引かせると、他のマテリアルに遭遇した時が辛い。それに、民間人と思われるトーマ君とリリィさんをこれ以上危険に晒せたないし。

「司令、俺が飽和攻撃をします。司令は攻撃力の高い魔法で追撃してください」

トーマ君からの提案を少し考えた末に「・・・判りました、お願いします」承諾。するとトーマ君は「丁寧語、やっぱ慣れないな」ってポツリと漏らした。

「作戦会議は終わったか? まったく、諦めの悪い奴らよ。我もこの遊戯には飽いてきたところだ。そろそろ幕とゆこう」

わたしひとりで発動できて、しかも高威力。さらに発動までそう時間も掛からへん魔法をスタンバイする。トーマ君に頷いて見せると、「行きます! リリィ、銀十字!」って頷き返しながら、リリィさんと本の名前を叫んだ。

『うんっ!』

リリィさんからの返答の後、“銀十字”の本から今まで以上のページが飛び出して来て、球体状に配置されて王さまを包囲。王さまは「くだらん」の一言を発して、魔導書のページをペラペラと捲った。

「我が敵を射抜く剣の兵よ。紫天の光の元、軍勢となりこの空を埋め尽くさん」

王さまの周囲、何十本もの物質化した黒い大剣が円形状に展開された。

「うおっ!? なんだアレ! まるで・・・!」

『ルシルさんのコード・チュールみたい・・・!』

「え? リリィさん、今・・・」

ルシル。ルシリオン君の愛称を言うたリリィさん。詳しく話を聞きたいけど、「受けよ」王さまがそれを許してくれんかった。

「レギオン・オブ・ドゥームブリンガーッ!」

それらが一斉に発射されて、王さまを包囲してたページを全て貫いて粉砕した。それでも「遠き地にて、闇に沈め! デアボリック・エミッション!!」魔法の発動直後で硬直してた王さまに、空間攻撃魔法を発動。バリア発生阻害効果を持った純粋魔力攻撃や。かなり堪えるはず。

「すげぇ・・・!」

『司令、こんなすごい魔法も持ってるんだぁ・・・』

しばらくエミッションの効果が終わるまで警戒しつつ待機。そんでようやく効果が切れて、「王さま・・・?」の姿を視認できた。俯き加減でその表情は見えへんけど、「やった・・・んですかね・・・?」トーマ君の言うようにやったようにも見える。

「くくく、あーはっはっはっはっはっ!」

そやけど王さまはまったく堪えてへんって風に大笑い。そんで「素晴らしいぞ、我が力! これだけ受けてもまだ動ける!」そう言うた。そんで“エルシニアクロイツ”をわたしらに向け、さらに魔導書を捲っ
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