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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos43王のマテリアルD/闇統べる王〜Lord Dearche〜
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『落ち着いて、トーマ! どれも違うから!』

「トーマさん達は急いで離脱を!」

――バルムンク――

トーマ君に当てへんように剣状射撃を放射状に発射。王さまへ向かって弧を描くように曲がって殺到してく。王さまは軽やかに舞うように避けて、「そら、お返しだ」って同じ魔法――ドゥームブリンガーを、わたしと同じ軌道で発射してきた。トーマ君を挟んでの魔法の撃ち合いは危険や。

(まずはトーマ君たちから離れやな)

王さまの攻撃をシールドで防いですぐ後退。弧を描きながらトーマ君たちを回り込むように飛ぶ。そやけど、「ちょっ、王さま!?」も同じように飛んで、トーマ君たちがわたしらの間に絶対に入るような構図を崩そうとせえへん。

「どうした子鴉! 避けているだけでは我を討てんぞ!」

――エルシニアダガー――

「うわっ、うわっ、危ない!」

王さまの放つ魔力弾十数発がトーマさん達を掠りながらわたしに向かってくる。ならこっちも「ブリューナク!」同じ魔力弾で迎撃。すると「あの! 俺、どうすればいいですか!?」ってトーマ君が訊いてきた。

「逃げてください!」

「我の盾になれ!」

王さまのまさかの盾になれ発言に、「『えええええーーーーーっ!?』」トーマ君とリリィさんが驚愕。そんで「もしかして、俺、邪魔ですか!?」ちょう今さら的なことを言うてきたから、「出来れば避難してもらえると助かります!」って応じた。

「小僧は離れて観ておれば良い! 我がこの生意気な子鴉を討ち滅ぼした後、我が直々に調教して、我好みの兵にしてくれよう」

「そんなことさせへんよ、王さま!」

――ブラッディダガー――

トーマ君が急上昇したことで王さままでの射線を確保できた。すぐに短剣型の高速射撃魔法を20発と一斉発射。王さまは「そうそう貴様の思うままにいくとは思うな、子鴉!」急速後退した後、砲撃アロンダイトを発射して、目前にまで迫ってたダガーを一網打尽にした。それで一度仕切り直し。わたしと王さまは相対して、少し離れたところにトーマ君。

「八神司令。姉妹ケンカとかじゃなくて、これってマジな戦闘だったりします・・・?」

「ぷはっ。司令? 司令だと? 羽も生え揃わぬ子鴉が、司令などという大それた肩書を持てるような奴に見えるのか、小僧! あと、我は人間などという軟な存在ではない! それに我と子鴉は、ケンカなどとヌルイ関係ではなく、正真正銘の殺し合いをする敵対者よ!」

「わたしは別に殺し合いをしたいわけやないんやけどな、王さま。何を考えて、企んで、成そうとしてるんかをちゃんと話し合って、他人様に迷惑を掛けへんようなことなら手伝うし、迷惑になるんやったら止める」

わたしと王さまを交互に見てるトーマ君が「お手伝いします。八神司令」
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