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ロード・オブ・白御前
オーバーロード編
第13話 vsデェムシュ! 推参、極アームズ
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いオーバーロードにぶつかってから、鎧武を囲んで浮遊した。
 鎧武は金の鍵をドライバーの横から射し、ひねった。

《 ロック・オープン  極アームズ  大・大・大・大・大将軍  大・大・大・大・大将軍 》

 全てのアームズが鎧武に吸収されるや、オレンジの光粒子が散った。
 その下から現れた鎧武は、白銀の甲冑と赤と黒のマントをまとった、まさに将軍と称すにふさわしい出で立ちだった。

(この土壇場で新しいロックシードか。やっぱお前、すげえよ。紘汰)

 鎧武は雄叫びを上げ、紅いオーバーロードに大橙丸を揮った。大橙丸は的確すぎるほどに紅いオーバーロードを切り裂いた。


 鎧武一人で充分だと判断したのか、周りいた耀子や戒斗たちも、次々に座り込んだ。その拍子に全員の変身が解けた。元よりダメージの蓄積でオーバーワークだったのだから当然だ。

『おノレ……ナラば!!』

 紅いオーバーロードが放った電撃に対し、鎧武が呼び出したのはシャロームのスタンガン警棒。
 使ってくれるというのか。ユグドラシルに与した自分の武器を。
 裕也は胸に沸く熱い想いを堪えきれなかった。

 電撃は、鎧武が警棒から出した電撃によって相殺された。

 警棒に限らない。メロンディフェンダー、ブドウ龍砲、バナスピア、ドンカチと次々に品を変え、紅いオーバーロードにダメージを与えていく。

『認めン! 認メんゾ! 貴様のよウなサルごトきにィ!!』

 最後に鎧武は無双セイバーと火縄DJ大橙銃を呼び出した。火縄DJ大橙銃に無双セイバーをドッキングすると、それだけで刃の太い大剣の出来上がりだ。

 裕也はつい声を上げていた。

「やっちまえ! 紘汰ぁぁぁぁ!!」
『うおおおおおおお!!』

《 極オーレ 》

 鎧武は火縄DJ大橙サーベルを二重に袈裟切りにした。
 あらゆる果実の極彩色のソニックブームが、ついに、紅いオーバーロードを両断し、爆散させた。

(これが紘汰の、新しい力――紘汰、やっぱりお前は)

 裕也は、自分自身のドライバーにセットした“鍵”を見つめる鎧武を、声をかけることなく見守っていた。
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