オーバーロード編
第13話 vsデェムシュ! 推参、極アームズ
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スの一体に飛び蹴りを食らわせた。
「パティシエ、ナメんなよ」
『城乃内!』
「こういう時のために鍛え直されて来たんだよ、俺は。――変身」
城乃内は戦極ドライバーにドングリの錠前をセット、ロックし、カッティングブレードを落とした。
《 カモン ドングリアームズ ネバー・ギブアップ 》
グリドンに変身した城乃内は、ドンカチで手近なインベスを殴りかかった。
マリカたちを守るように、ほんの先ほどまで敵対していたはずのライダーたちが、戦っている。マリカは驚きを禁じ得なかった。
さらには、マリカに迫ったインベスの一体を、凰蓮・ピエール・アルフォンゾが生身で蹴り飛ばした。
「ボーっとしてんじゃないわよ。いい大人のくせに、こんな子供たちだけに戦わせておくつもり?」
『どうして……この期に及んで』
「ノンギャラで戦うなんてアマチュアの極み。ただ『負けたくない』ってだけの幼稚なポリシー。でもそれはそれで、見守ってあげたくなっちゃうのよね」
凰蓮はドリアンの錠前を開錠し、ドライバーにセット、カットした。
「変身」
《 ドリアンアームズ Mister Dangerous 》
ブラーボに変身した凰蓮は、グリドンと協力していくつものインベスを吹き飛ばして行った。
乱戦の中でバロンが叫んだ。
『派手に動くな! 円陣だ!』
シャロームのほうが反応が速かった。彼は即座にバロンの意図を理解したらしく、生垣を背に、マリカを引っ張って並ばせた。
『落ち着いて隣の奴の背中を守れ。数は多いが、ザコの群れだ。消耗を押さえて戦えば、いずれこちらが有利になるっ』
タワーから溢れるインベスは止まらない。今度は飛行型インベスが空から来襲してきた。
これに対し、シャロームが警棒で電気ショックを飛ばすより速く、マリカが弓弦を引いた。桃色のソニックアローは空から来たインベスを殲滅せしめた。
『耀子さん……』
『分かったの。私がここにいる理由。見届けるべき者が』
駆紋戒斗の言葉でまとまったライダーたち。それは、戒斗が「上に立つ者」だから。その「上」がどこまでか、彼はどこまで駆け登るのか。湊耀子はそれを見たい。ようやく心は定まった。
円陣作戦は、戒斗の言う通りの効果を発揮した。目の前の敵に集中し、隣の相手の動向にのみ集中する。
バロンが、マリカが番えたソニックアローが。
ナックルが放ったクルミボンバーが。
ブラーボが揮ったドリノコが。
グリドンが振り下ろしたドンカチが。
シャロームが突き出した警棒が。
全てがインベスに命中し、次々とインベスの数を減らして行き、ついには最後の一体を、皆が同時に屠った。
『やっ、た…
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