再起-リヴァイヴァー-part1/師弟対決!ゼロVSウルトラマンレオ
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なたがそんな顔をしてしまっては民は不安になるでしょう。このトリステインがゲルマニアの協力を得られなくなった今なら、なおさらです。その代わり、一人の母としてあなたのその涙を、今だけは誰にも見えぬように覆い隠しましょう」
「…お母、様……うあああああああああああ!!!!」
母の慈愛に満ちた眼差しを見たアンリエッタは、だんだん込み上げ、最後には母の胸の中で涙を流した。
「この人が…あの…ウルトラマンレオ!?」
サイトはゼロが告げた衝撃の一言に絶句した。
ウルトラマンが人間の姿になれることは、メビウスの1件であの悪徳記者によって一般人だった自分でも知っているし、または今自分がそうであるように人間と同化することができることは知っていた。だが、本当なのか?…いや、いかにろくでなしなところが目立ったゼロだが、下手な嘘をつくようなことは出会ってから一度もなかった。本当のことだろう。それにしても、こうしてまた、地球で英雄視されたウルトラマンの一人と対面することになるなんて、シエスタとフルハシの関係、竜の羽衣の正体、この村に来てから不思議な縁があるものだ。
しかし、サイトはこの男の発している気迫にこうして立っている間も押されそうになった。それにあのシワの入った気難しそうな顔、一家の大黒柱的立場にあったら絶対に自分が頭が上がらない類だ。性格からしてかなりきつそうだ。
「この姿ではおおとりゲンと名乗っている。初めまして、だな。平賀才人君」
レオの人間態、おおとりゲンは改めてサイトに自己紹介する。
「あ、はい…初めまして。…って、どうして俺の名前を!?」
「以前、メビウスとヒカリから話を聞いていてな。同胞の不始末に続き、弟子が迷惑をかけてしまったようだな」
ヒカリがツルギだった頃に犯した過ちにサイトが巻き込まれたことを謝罪した意味はわかる。が…弟子とは?一体どういう意味だ?
『…ああ、レオは俺の師だ』
「はあああ!!?」
ゼロが、ウルトラマンレオの弟子!?信じがたい事実を聞いてサイトは顎が外れかけた。いやいやいや、信じられないっしょ。こんな立派すぎる師匠を持っておきながらあんなロクデナシ…。
『…どうせ、俺は不出来な弟子だよ。悪かったな』
サイトの考えていることを察知し、ゼロは不貞腐れた。
「でも、そのウルトラマンレオが、なんでここに…」
そうだ。この世界に来た理由はこれまでの事件と照らし合わせて考えればいくつか予想できるが、どうやってこの世界に来たのかがはっきりしない。
「ゼロが無断で修行の場として使っていた『K76星』から逃げ出してな。俺とアストラは行方がわからなくなったゼロを追ってここまで来た」
「逃げた?」
サイトは想像もつかなかった理由に耳を疑った。ゼロが、修行場から無断で逃げ出した?
「どうして逃げたんだ?そんな
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