コイツ・・・・・ツェペリか!?(※違います)
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
終わり。
だが、ジークは溜息を吐いただけで「神砂嵐」どころかカウンターの「真空竜巻」すら使おうとしなかった。
「ハァ・・・・。聖斗、お前に1つ言っとくぞ? この世で最も役に立つ力は自分が幼少のころとかからずっと持ってて、それを成長させて得た力だ。格闘技とかそーゆー努力して得た力も然り。だけどな、波紋とかスタンドとか『神砂嵐の流法』とかは神からいきなり貰った力で、俺らはいきなりでは使いこなせないし、使いこなせなかったら強くない。アンタが今まで戦ってた敵は、ただ力を振り回すだけで勝てただろうが、これから先はそれはキツイ。下っ端の方のカゲツグにさえお前さんは苦戦しただろ? これから先は、自分が修行して得た力を使わないといけない。」
「修行して得た、力・・・?」
「そうだ。まぁ見せてやる。」
そう言うと、ジークは大きく跳躍し・・・・
「しぇあっ!!!!」
ボキャアッ・・・!!!
「GYAaaaaaaaaaaaaaa!!!?」
奇妙な掛け声と共に屍生人の胸に蹴りを放ち、マトモに当たった屍生人は胸から骨の砕ける独特の音を立てて吹き飛び、木に叩き付けられた。
「す、すげぇ・・・・。」
何より凄いのが、今の蹴りに一切「神砂嵐の流法」を使ってないことだ。
アイツはあの蹴りを、純粋に己の力だけで放った、その事実だけでジークの凄まじい戦闘能力が分かる。
「よく見たか? 今のが生前ヲタクだった俺が憧れ続け、転生後に得た超人的な肉体を修行して得た戦闘法・『漢武夷流柔術』だ。お前にはコレの体さばきを覚えてもらう。」
そう言ったジークの表情はいたって普通。気取ってるような雰囲気もかけらもない。まるで普通の事のように語っている。
「コレ・・・・・を・・・?」
「そうだ。そして当然、神から貰った力も磨き、こうやって強化しないと駄目だ。」
そう言ったジークの腕に風が纏わりつく。そのまま振りかぶったジークはその腕を屍生人の頭に・・・
「ウラァッ!!!」
ズシャアァァァ・・・・・
「ガペッ・・・・・!?」
叩き付け、そのまま地面に叩き付けた。腕に纏われてた風に入ってた鎌鼬に切り裂かれた屍生人の頭部はグチャグチャになって、やがて消失していった。
「名付けて、『神砂の拳』。どうだ? 流石に神砂は無理だが、俺の『漢武夷流柔術』、身に着けてみたくないか?」
今度の顔はニヤケてた。
これはアレだ、確実に悪戯に誘ってくる悪ガキの顔だ。
俺の答えは決まっていた。
「勿論だ!! 教えてくれ、レオパルド・ジーク!!!!」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ