第十三話 幼児期L
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
人は限られていたんだ。
……ごめんなさい。それだけしか、俺が彼女に伝えられる言葉はなかった。
******
無印が終わっても、物語は終わらない。フェイトさんという歯車を失ったままでも、世界は回っていく。負の連鎖は立て続けに、少女たちの幸せを壊していく。
第1期が終わった半年後ぐらいに、第2期A’sが始まる。1人の少女と1冊の魔導書を廻る悲しい闇の物語。俺と同じ、家族を護りたいと願う幼い少女の物語。
舞台は同じ地球であり、八神はやてという、『闇の書』と呼ばれるロストロギアの主に選ばれた少女が登場する。天涯孤独で足が不自由な少女は、それでも優しさと温かさを持っていた。誕生日に発動した闇の書の騎士たちを受け入れ、家族として幸せな日常を暮らしたいと願った女の子。
「こうして考えてみると、はやてさんも理不尽な人生送ってるよな」
はやてさんの願いは、家族となった守護騎士たちと幸せに暮らしていきたい。俺の願いとなんだか似ている。
闇の書の守護騎士として、今まで多くの人の命を奪ってきた彼ら。本来は物語として死ななければならない妹と狂う母親。それでも、俺とはやてさんにとっては失いたくない、かけがえのない存在。それを護りたいと思うその心は、決して間違ってないと俺は思う。ただ彼らを取り巻く状況が、それを許さなかっただけで。
……ちょっと感傷的になりすぎたか。とりあえず、原作の流れを簡単にまとめてみよう。
はやてさんが9歳になり、ロストロギアである闇の書が目覚めたことで物語は始まる。幸せな生活を送っていたが、はやてさんの足の麻痺が闇の書のせいだと知る。このまま何もしなければ、はやてさんは死んでしまう。それに納得できない守護騎士達が、はやてさんを助けるために魔力の源であるリンカーコアを狩り出した。
……まじめに書いていたが、長いしダイジェストでいいか。
シグナムさんが剣ブンブン振り回し、シャマルさんが鬼の手使ってて、ヴィータさんがロリハンマーで、ザッフィーがワンコしながら、騎士達蒐集する。なのはさん落ちて、フェイトさんも落とされた。グレアムさんと猫が暗躍。でも、クロスケ君頑張った。闇の書が実はバグってて、本来は夜天の書という魔導書であり、はやてさんがその管制人格に「リインフォース」という名をつけた。バグの原因をふるぼっこビームして、はやてさんの幸せのためにリインフォースはさよならした。
ちょっと悲しいけど、ハッピーエンド。それが、俺が読んでいたA’sの感想だ。別れはあった。けど、はやてさんは守護騎士達と暮らし、友達もできた。涙を流しながらも、それでもはやてさんは前に進み、笑顔で未来に向かっていった。
では、歯車が抜けた世界ではどう変わる?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ