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少女1人>リリカルマジカル
第十三話 幼児期L
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の行動全てだ。母さんが原作までに行っていた行為の全てが行われない、とそう考えるべきだろう。


@プレシア・テスタロッサはミッドチルダを追放され、アリシアを蘇らせるために行動し、違法な研究にも手を染めていく。その折に、研究の無理がたたり病を受ける。

Aプロジェクト『F・A・T・E』というクローン技術を完成させる。フェイト・テスタロッサが生まれる。

BジュエルシードをめぐるPT事件が起きる。なのはさんとフェイトさんとの戦い。

C最後はフェイトさんを拒絶し、プレシアはアリシアと共に虚数空間に身を投げる。


 俺が思いつくのはこんぐらいだな。第1期以降、母さんやアリシアが実際に登場することはない。おそらく、第3期から先も出てくることはないと思う。母さん達の物語は、この時全て終わってしまったと考えるべきだろう。

 なので母さんが主にやったことといえば、この4つになる。その中で、母さんの行動の内1つだけどうしても物語上必要不可欠なものがある。母さんがミッドを追放されなくても、PT事件の内容が変わっても、最後に生き残ることになっても物語は進められる。

 だけど、フェイト・テスタロッサがいないリリカル物語はありえない。

 アリシアが生きているということは、フェイトさんの物語は永遠に来ない。フェイトさんという人物が消えたまま、物語は進んでいくのだ。

 一言で言うとあれだ。「無印? そんなものはなかった」という状態だ。母さんいい人で、ユーノさんはホクホク顔で宇宙を渡って、なのはさんは普通に小学3年生していて、アースラは素通りしてる。『普通少女高町なのは、始まります』だ。

 事件が起きるよりも平和に終わるというね。しかし、なのはさんにとって魔法と出会うことと出会わないこと、どっちが幸せだったんだろうか。これはなのはさんにしか、わからないことなんだろうけどさ。


「……まぁ、わかっちゃいたけど結構きついな」

 フェイトさんは生まれない。これが、俺が行動することで起こる結果。彼女のことで知っていることは、そんなに多くはないと思う。小説や動画、漫画ぐらいでしか知らない少女。それでも優しくて、強くて、ちゃんと前を向いて生きることを選べた、勇気を持っている……寂しがり屋の女の子。

 そんな彼女の存在そのものを消す。彼女が消されたことを知るのは、消した俺だけしかいない。他の誰も彼女を知らないのだから。親友のなのはさんもはやてさんも、兄になったクロスケくんも、引き取られたエリオさんもキャロさんも。そして、背中を押してあげたアリシアも生んでくれた母さんでさえもだ…。

 時々、原作知識なんてなければよかったと思う時がある。けど、なかったら事故があることも知らず、全て失っていたかもしれない。結局、俺1人が救える
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