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戦火に捧げるレクイエム
救出と一時の別れ
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僕のここに来た意味がわかった後、僕はノエルさんが向かった場所に向かっていた。

女性からもらった力……この力を使ってる時は、あの強盗の時と同様、能力が引き上がってさらに直感が鋭くなった。

鋭くなった……というより半分未来予知みたいな。そんなアホみたいな高スペックに早変わりした。

これ、ずっとしてたらダメ人間になりそう………あと癖になる

ってダメでしょ!?……と自分にツッコんでいた。すごく虚しい……

とにかく、二人が捕まったところに急ぐことにした。

**

「はぁ…はぁ…年寄りにはこの数はきついな…」

「まさか、ここまでとは……予想外でした」

私とアリサちゃんが捕まった。その理由はわかりきっていた……私の、私の家のこと。

私の家、月村家は夜の一族、簡単に言ってしまうと吸血鬼で……そんな私を狙ってくる人は小さい頃からたくさんいた。

アリサちゃんも一緒に捕まってしまったことには動揺したけど、士郎さんとノエルが助けに来てくれた時はいつもみたいに助かると思っていた。

けど……それが慢心だった。

犯人は沢山の吸血鬼を呼んでいた……それこそ数十人という単位ではなかった。百人……パッと見てそれくらいいた。

いつもよりも広い場所に捕まっていた理由をもっとよく考えているべきだった……

「士郎さん!ノエル!」

「っ!?」

アリサちゃんの声で現実に戻される。

その時には士郎さんとノエルは取り押さえられ、鋭い刀で刺されそうになっていた……

私は頭の中が真っ白になった……自分のせいで自分の身近な人が死ぬ、そう思うだけで恐怖がこみ上げてきた。

「いや……いや……だれか……誰か助けて!!」

その時、施錠されていた扉が壊された。

その向こうにはあの子がいた。つい最近会った男の子。パラレルワールドから来て悲しんでいた……そんな男の子。

そして私は自然とその男の子の名前を呼んでいた。

「澪……君」

澪君はそんな私に向けて微笑んだ。

**

倉庫に着いた後、扉を蹴り飛ばした。

「澪……君」

縄で縛られたすずかさんが僕の方を向いていた。安心させるために軽く微笑んだ後、敵の方を睨む

数は軽く百人程度かな……、百人も敵がいるのにまったく恐怖がないのは自分自身でもかなり異常だと思う。

「き、君は……」

「なぜ……ここに」

ノエルさんと男性が倒れていた。どうやら敵にやられたみたい……。

「なら、遠慮はいらないよね……」

そこら辺に転がっていた鉄パイプを掴み。

前に踏み込み敵に向けて叩きつける。そしてすぐに次の敵を
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