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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-2 『ようやく気付いた、真実<ほんとう>の気持ち』
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なるっていうんなら、確かにまくらの場合大いにありそうな話だもんなぁ」
ようやく腑に落ちた計佑が、独り言のように呟いて。
それから、優しげな微笑を浮かべている雪姫へと礼を伝えた。
「ありがとうございます、先輩。先輩のお陰で、ようやくスッキリ納得出来ました」
「ううんっ、全然そんなっ。計佑くんの力に少しでもなれたんなら、私も嬉しいよっ」
お互いに笑顔を浮かべて。そして、少年が浮かれた気分に押されて雪姫を褒め称えた。
「やっぱり先輩って、スゴイ頼りになる大人ですよねっ」
「ちょっ、そんなっ。大げさだよっ」
雪姫が赤い顔で恥ずかしそうに手を振ったが、本当に感謝している少年がそんな謙遜は認めずに、
「いやいや、ホントに! 先輩は完璧ですよっ、オレの事に関しては酷い駄目っ子になるだけでっ」
ニコニコとしながら──お約束の、余計な一言を付け足した。
……当然、雪姫の顔がピキリと引きつって。
「だ、だめっコ……? ひどい、ダメっこ……?」
ピクピクと雪姫の頬が痙攣して。その様に、ようやく少年が失言に気付いた。
「あっ!? ちっちが! 先輩は、そういうダメなトコも可愛いっていうか──!!」
その言葉は決して嘘ではない。
計佑としては、雪姫のそういう所に可愛さを感じているのも事実で。
──とはいえ、今までは計佑からの褒め言葉にはコロリと騙されてきた雪姫だったけれど、
今回の流れでは、いくらなんでも堕とされてはくれなかった。
「ばっ、バカにしてえっ! やっぱり、本当はワザと私をいじくってるんでしょお!!」
とうとう、雪姫が人目もはばからずに爆発して。
──やっぱり最後は締まらなかったりもするのが、この少年のクオリティなのだった。
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『……はい、まくらです』
「あ、まくらちゃん……久しぶり、だね」
計佑とのデートを終えて、しっかりと計佑に自宅まで送ってもらった雪姫は、今まくらへと電話をかけていた。
理由は勿論、
「……計佑くんから聞いたよ。引っ越しちゃうんだってね……」
『……はい。話すのが遅くなってごめんなさい……』
まくらの引越しについてだった。
スピーカーから聞こえてくるまくらの声は、
いつもの元気な響きがまるで感じられなくて、雪姫の気持ちも改めて沈み込みそうになった。
こんな話題で明るく振る舞うなんて難しかったけれど、
「ううんっ、謝ったりなんかしなくていいんだよ。そういう話、切り出し辛い気持ちも当然だとは思うから」
自分の方が落ち込んでいては、まくらだって気に病むかもしれないと明るい声を出してみせた。
「……
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