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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-2 『ようやく気付いた、真実<ほんとう>の気持ち』
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せ、先輩!! 話を元に戻しましょう!!
もうまくらの引越しまで時間ないんです、
別れるにしてもせめて仲直りはしておきたいから、早くアイツの気持ちを理解したいんですよっ」
そんなセリフを口にすると、雪姫も「うっ」と怯んで。
「そ、そうだったね……今はヤキモチ妬いてる場合じゃなかったよね……んっ、コホンっ。
で、合宿の時のことだけど、
私の場合、アリスに優しすぎるトコロに『ちょっとだけ』ヤキモチ妬いちゃったんだけど、まく──」
「ええぇ!? あっあれで『ちょっとだけ』!!?」
雪姫の言葉を、思わず遮ってしまっていた。
──だって、あの二日間の雪姫の嫉妬ぶりには、随分翻弄されてしまったのだ。
──あれほどバタついてみせておきながら、雪姫の中では『ちょっとだけ』な話だというのか。
──だとしたら、雪姫にとってのMAXとは一体……!?
そんな風に戦慄してしまって、驚きのツッコミを入れてしまった瞬間、雪姫の顔がカッと赤くなった。
「もっ、もおおおお!! だからなんでっ、いつもいつもいつもそういうトコをつついてくるのっ!?
ちょっと見栄張っただけなのにぃぃ!!」
キーッ! と雪姫が喚いて腰を浮かせかけたが、
「せっ先輩!! 周りの目がありますからっ……!!」
「……あ……!」
慌てて宥めると、ハッと我に返って。周りを見回して、どうにか落ち着いてくれた。
──ホッ……そっか、それにしてもよかった。
先輩だって、あれで "ちょっとだけ" なんて思ってないんだな……
だったら、あれよりスゴイのなんて、やっぱりそうそうないんだよな?
少年が安堵しつつ、そんな事を考えていたけれど。
雪姫の場合、あのクラスの嫉妬が通常値であり、
かつ簡単にあそこまで燃え上がってしまうという事こそが大変な訳なのだから、
今後も苦労させられるのは確実なのだけれど……
その事には気付かずに、爆発しかけた雪姫を沈静出来た事と合わせて、
二重の意味で計佑がため息をついて安堵していると、まだ頬に赤みを残した雪姫は「う〜っ」と唸って。
「……計佑くん、本当はそういうの、ワザとやってたりしない……?」
ジトリとした疑いの目を向けてきた。
「ええ!? まっまさか!! そんなワケないですよっ!?」
まさかの疑惑に大いに慌てたが、雪姫の目つきは変わらない。
「……天然だったら許されるってものでもないんだよ……?
やってるコトは、アリスが私を弄ってくるのと大差ないじゃない……」
不満そうな顔でブツブツと呟いてきたが、やがてため息をつくと。
「……えっと。今度こそ話を戻すね?
私の場合は、さっき言ったような理由だったけれど。
まくら
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