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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-2 『ようやく気付いた、真実<ほんとう>の気持ち』
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ょ、ちょっと待てっ、まくら!! 一体どういう──」

 声を荒げながら車内に駆け込もうとして、由希子に腕を掴まれた。

「ちょっと計佑!! アンタ何やってんの!?」
「離せよオフクロ!! オレはまだ、まくらと話が──」

 振りほどこうとして、──もう、とっくにベルが鳴り出していた事に気がついた。
そしてすぐに、ドアは閉じてしまって。

……これが、ずっとずっと一緒に育ってきた、幼馴染との別れだった。

 夢にも思わなかった形での別れに、少年はただただ呆然となって。
あっという間に電車が走り去っていった方角へと、唖然としたまま視線を送り続けることしか出来なかった。


─────────────────────────────────


「……ふざけやがってっ……!! アイツ、どういうつもりだよっ!!!」

 怒りのあまり、計佑は携帯をベッドの上へとぶつけるように投げ捨てた。

──まくらとの別れの後、計佑はすぐにまくらへと連絡をとろうとした。
まくらの最後の言動に、まるで納得などいかなかったからだ。
 まだ車内だろう事を考慮して、メールを送って。
もうとっくに到着しているだろう時間になっても返信はなかったが、
まだ何かと忙しい筈だからと我慢して──夜まで待ったが、結局返事はない。
 流石に頭に来て、電話をかけてみたところ、返ってきたのは着信拒否のメッセージで。
それに頭にきての、たった今携帯を投げ捨ててしまったところだった。

──そうかよっ……そっちがその気だってんなら、もうこっちだって知るかよっ!!

 計佑としては、精一杯の歩み寄りを見せたつもりの別れだった。
なのに、完全に拒絶するような態度を見せられては、腹に据えかねた。

……この日は、まくらへの怒りで意識が一杯で、雪姫からのメールにすら返事を出来なかった。

─────────────────────────────────

 それからの二日間、計佑は特に変わりない日常を送った。
 引越し直前の頃には、もうまくらが目覚家に食事をしにくる事もなかったし、
忙しいだろう事もあって目覚家で過ごす事もまたなかったので、
その流れのままという感じで、特に変化は感じなかった。

 しかし新学期が始まって、休み明けの実力テストが始まる頃になると、流石に違和感が気になり始めた。
食卓で、気がつけばまくらが使っていた席を見つめてしまっていたり。
事ある毎に、ついまくらの名を呼びそうになってしまっていたり。

──そんな自分を、ふと客観的に振り返って。
やはり自分は、随分と寂しがっているのだと気がついた。
 そしてそんな自覚を持ってしまうと、もうまくらへの怒りなんて抱き続けてはいられなかった。
相変わらず、
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