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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-2 『ようやく気付いた、真実<ほんとう>の気持ち』
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ている。
確かに距離を思えば、もうそうそう会うことは出来ないだろうけれど、
それでも、決してもう会えなくなる訳ではない。
これからだって、会おうという意思さえあれば、まだまだいくらだって会うことは出来るのだ。
プレゼントだって、何だったらまたお前の誕生日にでも贈りに行ってやるよと──
そんな風に思ったけれど、それは口には出さなかった。
今、まくらに1番に伝えたい事は──
「……あのな、まくら」
ポン、とまくらの頭に手を置いた。
まくらが、驚いたように軽く目を見開くのを確認して。
……そして、ゆっくりとまくらの髪をかき回しはじめた。
あの合宿の朝には出来なかった "ワシャワシャ" を、
ゆっくりと、──丁寧な手つきで、今まくらの頭へと繰り出していた。
「……ちっとくらい距離が離れたトコロで、何も変わらないよ。俺達は、物心つく前からの付き合いで。
……お前の親父さんだけじゃない、オレ達だって、もう間違いなくお前の家族なんだ。
だから──もし何かあったりしたら、遠慮なんかしないで連絡してこいよ?
すぐにでも駆けつけて、何とかしてやるからな」
──オレなんかに何が出来るんだよ。
──まくらは、もうオレなんかよりずっとスゲーやつになってるんだぞ?
そんな自嘲の声が、心のなかで響いていたけれど。
雪姫や硝子との話で、どうにか気付けた──まくらの望んでいた事を思い出して、
どうにか以前のように兄貴ぶってみせた。
そしてまくらが、驚愕の顔つきから、ゆっくりと微笑へと表情を変えていって。
己の頭へと乗せられた、計佑の右手へと自分の右手を持って行って──
「ううん。もう計佑には、連絡なんてしないよ」
──そんな言葉と共に、計佑の右手をゆっくりと己の頭から下ろしてみせた。
……逃げるでもない、受け入れるでもない、払いのけるでもない──ただそっと手を下ろすだけという、
初めてみせるまくらのリアクションに、一瞬思考が空白になって。
その言葉の意味がわからなかった。
「……はぁっ!? お、お前何を──」
「──もう、計佑とは会うことも話すこともない。……わたし、計佑からは完全に卒業するよ」
ようやく理解が追いついて問いただそうとした瞬間、笑顔のまくらに割り込まれた。
「────」
思ってもみなかった、まくらからの完全な別離宣言。
今度こそ完全に思考が空白になって、立ち尽くしている間にまくらは身を翻しながら、
「じゃあねっ、計佑。──さようなら!」
言い捨てて、硝子や由希子にも声をかけると、──もう振り返る事もなく、電車へと乗り込んで。
暫くの間呆けてしまっていた計佑だったが、やがてハッと我に返ると、
「……ち
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