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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第25話-2 『ようやく気付いた、真実<ほんとう>の気持ち』
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…雪姫先輩。私、お父さんのコト、大好きなんです』
「……うん」
『今度のところに一緒にいけば、お父さん、結構時間がとれるようになるっていうし。
やっと、ゆっくり一緒に過ごしたりできそうなんです』
「うん……」

 計佑との話で出した予想が当たっていたようだと、軽く安堵していると──

『……本当はっ……!』

 突然、まくらの声が大きくなった。

『本当は私だってっ、お別れなんてつらいっ……!! でも……っ!』

 まくらの声が涙声になっていた。つられて、雪姫も鼻がツンとなった。

『でも私はもうっ、一人なんて耐えられない……!! お父さんはっ、お父さんだけはっ、
絶対に私だけを見ていてくれるからっ、だからっ、わたしは……っ』
「……っ……」

 自分もつられて泣き出しそうで、息の音しか返せないでいたら、

『……ごめんなさいっ、雪姫先輩っ……先輩と、計佑のコト応援するって言ったのに、
最後までちゃんと出来なくてっ……でもっ、でも私もうっ、つらくて……っっ!!』
「いっ、いいんだよっ、まくらちゃんっ。そんなの、もういいんだよ……!」

──まくらの謝罪の "本当の" 意味には決して気付けない少女が、感謝と慰めの言葉をかける。

「ま、まくらちゃんは、もう一杯、いっぱい私のコト応援してくれたよっ!
まくらちゃんがいなかったら、わたし天文部にだって入れなかったしっ、
ア、アリスのコトでだって、もっともっとストレス溜めちゃって、もっとすごい爆発しちゃってたかもしれない……!!
ほ、本当に、本当にありがとうっ……」

 ついには自分も涙声になりながら、どうにかそんな風に気持ちを伝えていく。

『……雪姫先輩……っ』
「家で一人きりで寝るコトも多いとか、そ、そんなのつらいに決まってるよ……!!
わ、私だって、そんなのだったら寂しくて寂しくて耐えられないに決まってるよ……!!」
『ぐすっ……雪姫先輩、ありがとうございます。でも……』

 雪姫まで泣きだしてしまった事で、まくらのほうは落ち着いたようだった。
一度だけ鼻をすすった後は落ち着いた声で話しかけてきて、

『……でも先輩の場合、『寂しい』じゃなくて『怖い』じゃないんですか?』
「……ふぇ? ……ままままくらちゃん!?」
『あははははっ。"ま" が3つも多いですよっ、雪姫先輩!!』

 まくらが、突然明るい声で笑い出して。からかわれている事に気がついた。

「もっ、もおお!? まくらちゃんっ、私は真剣に……!!」

……確かに、自分の場合『寂しい』より『怖い』の方が上位にくるのだろうけれど。
だからと言って、真面目に話していたところにからかいで返されてしまっては堪らない。
流石にちょっと怒ろうとしたとこ
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