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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第24話-1 『合宿二日目・まくらの怒り。雪姫たちの喜劇。「妹扱いくらい、続けてよ……」』
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怒ってくれてなかったら……ホントにオレ、何も気づかないままだったもんな……
硝子が気づかせてくれたからこそ、昨日の内にメールで二言三言だったけれど謝罪する事が出来て。
その結果、まくらを無駄に苦しめる時間を少しでも減らす事が出来たのだろう。
……そんな事を考えていて、ふとおかしな事に気付いた。
──……あれ? 待てよ、それがわかってたんならなんで今──
まくらはこんなに落ち込んだ様子なのだろう?
まくらの性格なら、自分の劣等感での悩みなんて、笑い飛ばしてくる筈で。
──実際、天文部を始める前にゲーセンで遊んでいた時には、そうしてくれていたのに。
そんな違和感を覚える計佑に、
「その事はもういいよ……あまり気にしてない。……でも、さっきの……あれは何だったの?」
まくらがそんな質問をしてきた。と言われても、何の事かさっぱりわからなかった。
「あれ? ……さっきのあれって何の話だ?」
「……アリスちゃんの頭、さっきかき回してたじゃない……!」
首を傾げて尋ね返した瞬間、まくらの目に火が点った。
静かだった声にも急に怒りが込められてきて、思わず怯んでしまう。
「な、何の話だ? 今は、アリスの話じゃなくてお前の──」
訳が分からず、話を修正しようとしたけれど。更に強まるまくらの眼光に、最後まで言い切れなかった。
「……一体、何怒ってるんだ? 小さいコにやり過ぎだとかそういう事か?
確かにオレもちょっとやり過ぎたとは思ってるけど、あれは昨夜の──」
「──そんな事を怒ってるんじゃない!!!」
言い訳は、まくらの怒声に遮られた。
「あれは、私だけの……!!」
怒りの炎を燃やしたままの瞳で、けれど独り言のように、まくらが呟いて。
僅かの間を空けて、プルっとまくらは頭を左右にふると、また口を開いた。
「……最近は、私には全然あれをやらないよね」
「……え? あ、ああ……そういえばそうだな……」
いきなりキレたまくらに硬直してしまっていたが、どうにか答えを返す。
言われてみれば、以前はよくやっていたのに、最近は全然やっていなかった気がする。
いつからだろうかと考えて、
──そっか、まくらに好きなヤツがいたって話を聞いたあたりか……?
あの話には色々とショックを受けた。
お子様だとばかり思っていたら、自分よりずっと大人だったと思い知らされて、
自分がシスコンだったと自覚する羽目にもなって。
特に意識しての事ではなかったのだけれど、無意識の内に気後れする気持ちは生まれていたのかもしれない。
けれど今、こうして自覚してしまって。そして昨日の試合で、はっきりとまくらの格を見せつけられた今──
「──そうだな、も
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