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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第24話-1 『合宿二日目・まくらの怒り。雪姫たちの喜劇。「妹扱いくらい、続けてよ……」』
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が大人なんだよな〜」

 そんな事を口にしながら、計佑のお腹に頬ずりをしてみせる。
……横目で、雪姫の様子をしっかり伺いながら。
 そんなあからさまな当てこすりに、雪姫の頬がひくついて。

「はっ、はぁ? いやっ、オレも全然ガキだっての。お前の前では、強がってみせてるだけだぞ」

 アリスの前では、確かにそんな風に振舞おうとしていた部分もあるけれど、
いざそんな風に褒められてしまうのも堪らない少年が思わず本音をぶちまけてみせたが、

「あはははは! けーすけは謙虚だなっ!!」

 アリスが笑いながら飛び上がって、計佑の首に両腕を回し、ぶらさがってきた。

「ちょっおい! いきなり危ないだろっ」

 子供とはいえ、流石に首だけで支えるのは厳しいので、アリスの背中に腕をまわして抱きかかえてみせる少年。
……お互いに腕をまわし合うという、昨夜以上に親密な形で抱き合う格好の二人に、
いよいよ雪姫の顔にヒビが入って。

「あ〜……なんか、けーすけのコト本気で好きになっちゃいそうだな〜?」

 そんなセリフを、計佑の耳元で──雪姫の顔をニヤニヤと見つめながら──口にするアリス。
 そんな子悪魔に、ついに雪姫が爆発する。ついさっき計佑に叱られた事など完全に吹っ飛んでしまい、

「アっアリスぅううう!!!!」

"こんなこと見せられて頭に来ねえ乙女はいねえッ!!"  とばかりに、アリスに飛びかかった。

……けれど、アリスは今計佑にぶらさがっている状態であり、
そしてその土台となっている少年は、決して安定して立っている状態ではなかった。
そんなところに、もうひとり分の体重がぶつかってきてしまえば──

「ちょっ、先輩っ、あぶ──!?」

──無様に転倒する羽目になるのも、無理はなかった。
どうにか自分の身体を下にしてみせて、アリスや雪姫の身体を守ってみせたのは立派だったのだが、
そのせいで受け身も取れずに押しつぶされてしまった少年には、当然ながら相応の苦痛が与えられてしまう訳で。

 倒れ伏してうめき声を上げる少年に、今度こそ少女たちは、本気で頭を下げ続けるのだった。

─────────────────────────────────

 この日の日中メイン活動は、視聴覚室でのDVD鑑賞だった。
 硝子が自宅で天体番組を録画してくれていたそうで、
それはちょうど計佑も見逃していた番組でもあった事もあり、この機会に皆で観ようという事になって。
 午前中から、早速皆で鑑賞を始めたのだけれど、開始早々、

「オレ、ちょっとまくら迎えに行ってくるな」

 そう言い残して、計佑は教室を抜けだした。
雪姫と硝子は、昨日の試合後の話をしに行くのだとわかっているからだろう、微笑で送り出
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