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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第24話-1 『合宿二日目・まくらの怒り。雪姫たちの喜劇。「妹扱いくらい、続けてよ……」』
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えてきた。
 勿論、まくらや硝子の時ほどではない。けれど、

──や、やっぱりこれって、すっごくまずいコトな気がする!?

 他人の色恋に関してはちょっと鈍い少女が、ようやく危険な状況に気がついた。

─────────────────────────────────

「ね、ねぇっ計佑くん? そろそろアリスを下ろしたくなってきたんじゃない?
いい加減、暑かったり重かったりしてきたでしょうっ?」
「えっ? あ……」

 突然、雪姫にそんな提案をされた計佑だったが、
先に述べた通り、今はアリスとの触れ合いを求めている訳で、

「いえ、オレは別に全然。気にならないですよ?」

 返す答えは当然そんな物にしかならなかった。
 そんな答えに、雪姫が頬をヒクリとさせてから。今度は、

「ねぇっ、アリス!? 計佑くんは優しいからこんな風に言ってくれてるけど、
でもそろそろ、アリスの方から遠慮したらどうかなっ?
……そっそれにほら、今は合宿中なんだから、活動は真面目にやるべきだと思わないっ?」

 アリスに矛先を変えると、昨夜の自分の行動は棚上げしてそんな事を言い出す。
 するとアリスが、初めて雪姫の存在に気がついたような顔をした。

「ぁっ……お、おねえちゃん……そっか……」

 アリスが俯いて、やがて少年の顔を見上げて。そして雪姫の方に向き直ると、

「……ごめんね、おねえちゃん。でも私、もう──」
「謝らないでぇえ!?
そんな済まなそうな顔じゃなくて、前みたいにニヤニヤって顔して、冗談だってからかってよおお!!!」

 アリスの謝罪に、いきなり雪姫が爆発した。
雪姫にガクガクと揺さぶられるアリスの姿に、計佑も慌てる。

「ちょっ先輩!? どうしたんですっ、別にアリスはもう先輩のコトからかってる訳でも何でもないんですよ!?」
「だからこそダメなんでしょお!!?」

 鎮火するつもりで、実は油をぶちまけてしまった愚かな少年。そんな鈍感王へと、雪姫が矛先を移す。

「計佑くんも計佑くんだよっ! な、なんでアリスのコト、そんなに猫可愛がりしちゃってるのぉ!?」
「へえっ!? な、なんでって、それは……」

『もう雪姫の嫉妬はないだろう』と勝手に思い込んでいた少年が、まさかの事態に狼狽えて。
 そして、そんな少年がなんとか出来た言い訳は、

「だっだって! 先輩言ったじゃないですか!? アリスには好きに構っていいって──」
「限度があるでしょお!?」
 
……一蹴だった。

「だ、大体っ、話が違うじゃない!
アリスを可愛がったら、私にも同じコトしてくれるって約束で許した話だったでしょっ!? 
なのに、私には全然……!!」
「はぁっ!? えっいや! あ、あ
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