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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第24話-1 『合宿二日目・まくらの怒り。雪姫たちの喜劇。「妹扱いくらい、続けてよ……」』
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た先輩を煽るとかいう目的だってんなら、そりゃきっぱり叱れるんだけど……
昨夜、そして今朝のドタバタで、
アリスが雪姫の嫉妬を煽って面白がっていた事は、流石にもう理解している少年。
もしまた、同様にイタズラ半分に仕掛けてきているというのなら、
デコピンでも見舞って跳ね返してやるところなのだけれど。
しかし今のアリスの様子は、先の二件の時とは明らかに違う。
前までは、しきりに雪姫の様子を伺っていた筈だけれど、
今のアリスは一心に自分の事を見つめ続けてきていて、それに戸惑わされて。そして──
──……なんか、ホタルみたいな甘えっぷりなんだよな……
ホタルを思いださせるような、べったりと甘えてくる子猫を可愛く思えてしまう気持ちもあって、
結局アリスの望むがままにさせていたのだった。
──……そういや、ホタルはどうしてるかな……もう元の姿に戻ったのかな……
少年は今ひとつ自覚していなかったけれど、
もうあの幼女ホタルに会えないだろうという事に、実は結構な寂寥感を覚えていた。
そして、爪をしまって完全に従順になってしまった子猫少女は、
子犬幼女が抜ける事で出来た、少年の心の穴を見事に埋めてしまう形になっていて。
──まあ、アリスのやつ、先輩を煽ろうとはもうしてないみたいだし……
これなら、以前の状態と同じって事で……それには先輩の許可もらってた訳だし。
……うん、だったら先輩が爆発するなんてコトにはならないハズだ!
少年は結局、
『寂しさをアリスに癒してもらう』という無自覚の欲望に後押しされて──そんな "甘すぎる" 結論を出した。
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一方の雪姫は、悶々としながらも今夜はきっちり自分を抑えるつもりでいた。
──いくら何でも、最近の私余裕なさすぎだもん……いい加減、しっかり自制しないと!
昨夜の事も勿論だが、今朝の事は特に深く反省していた。
決してそんなつもりではなかったけれど、
結果的には二人がかりで押し潰してしまうなどという暴挙に及んでしまって、
雪姫とアリスを庇ってろくに受け身もとれなかった少年には、下手をしたら怪我させていた可能性だってあった。
だから、本当に本当に、深く反省して。
──それにあんまり焼きもちばっかり妬いてると、計佑くんに嫌われるかもしれないし……
……そんな利己的な気持ちもあったりしたけれど、とにかく今夜こそは平静を保つつもりで──
そう、保てると思っていた。計佑が、自分の事を気にかけてくれている間は、まだ。
少年が、また雪姫が爆発するのではと、
ビクビクとこちらを伺ってくれている間は、確かにまだ一応の余裕があった。
けれど、やが
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