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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第24話-1 『合宿二日目・まくらの怒り。雪姫たちの喜劇。「妹扱いくらい、続けてよ……」』
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をつくと、
「……とりあえず、目覚くんはまくらの望んだ通りにしてあげればよかったんだよ」
複雑そうな顔で、そんな事を言ってきて。けれど、それには納得出来なかった。
「いっいや、ちょっと待ってよ。さっきも言ったけど、オレあいつのコト褒めたんだよ?
それも珍しく。なのにいきなりキレてくるとか、そんな訳わかんないヒス起こしてる相手に、
髪グシャグシャにする嫌がらせとか、出来る訳ないでしょ?」
そんな風に訴えると、硝子も困った顔になって。
「う……ん。……目覚くんの言う事もわかるよ。
確かに目覚くんからしたら、理不尽な話かもしれない。
……でも、タイミングが悪すぎたの。
以前だったら、目覚くんにそんな風に認められたら、まくらもきっと喜んでたと思う。
……けど、今となっては……」
言葉の最後には、俯いてしまう硝子。
「……ごめん須々野さん、須々野さんの言うことはオレには難しいよ……
出来れば、もっとわかりやすいように教えてほしい、んだけど」
自分ではいくら考えてもわかる気がしないまくらの気持ち。なのに硝子には全部わかってる様子だった。
けれど、硝子の言う事は自分にはさっぱりわからなくて、これではモヤモヤが募るばかりだ。
すがる思いで尋ねたのだけれど、
「……教えたいのはやまやまだけど、そんな事をしたら……私がまくらに絶交されちゃうかもしれない……」
返ってきたのは、そんな返事だった。
申し訳無さそうな顔でそんな事を言われては、それ以上食い下がる事もできなくて。
「……そっか……うぅ〜ん……」
ひとしきり唸って。……そして、とりあえずの方針を決めた。
「……わかった、色々ありがとう須々野さん。随分ヒントは貰えたんだし、
自分でちゃんと考えてみて、また明日にでもまくらと話してみるよ」
苦笑を浮かべて、そんな風に硝子に伝えたが、
「明日!? それじゃ遅いよ! 今日中にでも、どうにか──」
「いやいやっ、待って待って」
慌てる硝子に、割り込んで。
「須々野さんの予想からすると、どうもオレが考えてたよりずっと根が深い話なんだよね?
でも、今は合宿中だし……二人きりで、落ち着いて深い話とかはしづらいよ。
……そもそも、今はオレ、何もわかってないしね」
また苦笑して、一回言葉を切った。
「それに完全にヒス起こしちゃったまくらは、一晩は時間置かないと、かえって意固地になっちゃうんだよね……
これは、長年の付き合いでの経験則だから間違いなく」
「……それは……そうかもしれないけど……」
説得を重ねると、一応は言い分を認めてくれたのか、詰め寄ってきていた硝子が少し下がってくれた。
「……
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