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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第24話-1 『合宿二日目・まくらの怒り。雪姫たちの喜劇。「妹扱いくらい、続けてよ……」』
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らずの鋭さに内心舌を巻きながら説明を始める。

「まくらが来る直前、アリスと話してたんだけど……
それをまくらのヤツは遠目に見てたっぽいんだよね。で、オレがアリスのウソを叱るっていうか……
ちょっと髪をグシャグシャにしたりしてたんだけど。それを見て何か怒ってたみたいで。
……子供に対してやり過ぎだって怒ったのかと思ったら、そうじゃないって余計キレてさ?」

 一旦言葉を切って、硝子の様子を伺う。

「……それで?」

 硝子は軽く俯いて、口元を右手で覆ったまま、計佑に視線を合わせないで何か考えこんでいる様子で、先を促してきた。

「それで……『私には、それをやらなくなったよね、どうして』って訊いてくるから、
『もうお前は一人前だし、オレが一方的に兄貴ヅラなんか出来ないだろ』
っていう風な事を言ったハズなんだけど……オレ、褒めたんだよ? 
なのに、すげーキレて……『私の頭を、今までみたいにやってみろ』
とか言い出すんだよ。そ──」
「『──そんなコト言われたって、訳わかんなくて、言うとおりになんか出来なかった──』でしょう?」

 先回りされ、驚いて言葉を飲み込んだ。
 軽く俯いていた筈の硝子が、いつの間にかこちらを見上げてきていて──
その視線に、責めるような光が含まれている気がしていたたまれなくなった。

「そ、そうだけど……いやっだって! それはそうだろ!?
本気で嫌ってはいなかったと思うけど、それでも基本的にはアイツがイヤがってた行為なんだよ?
それを、キレてる状態なのにやれって言われたって、そりゃあやれないよ。
……第一、オレは謝るつもりで話してたんだから、尚更そんなコト出来るわけないって」

 慌ててそんな風に弁解したけれど、硝子はまた俯いてしまっていて、計佑の言葉を聞いてはいない様子だった。

「……まくら……そんな風に考えてたのね……」

 悔しそうに眉を顰める硝子のその呟きに、また驚かされた。

「すっ、須々野さん……!? 今のオレの話だけで、もうまくらが考えてたコトがわかったの……?」

 恐る恐る尋ねると、硝子が計佑に視線を合わせてきて、軽く頷いた。

「……うん、多分わかったと思う」
「すっ、すごいねホント……須々野さんってマジでテレパシーかなんか備わってんの? 何でも分かんだね……」

 計佑の事だけではなく、まくらの心でも簡単に見通せるというのか。
 自分には10年以上の付き合いがあるのにわからない、今のまくらの考え。
それをあっさり見抜いてしまう硝子に、改めて溜息が出る思いだったが、

「……別に、何でもわかる訳じゃないよ。
本当に分かってたら、こんな事態になる前にどうにかしたかった……」

 そんな風に答えた硝子が、はぁっとため息
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