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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第23話-2 『合宿初日の夜・硝子の策とアリス無双。「だって! 結局、私がアリスに勝てるトコなんてこれしかないんだもの!」』
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かけると、顔を上げて問いかけてきた。
「……それで? どんな話なの?
……天文部をやめろ? これっきり絶交とか……?」
「ええぇ!? なっなにそれ!? 須々野さんそんなに怒ってるのっ!?」
寂しそうに苦笑を浮かべながら言う硝子に、大いに慌てた。
──たっ、確かに須々野さんめちゃくちゃキレてたけど……!! まさか、そんなに後を引いちゃうなんて……!!
ヒスを起こしても、結局はいつだって機嫌を直してくれるまくらや、
なんだかんだで優しい雪姫にばかり慣れてしまっていたのだろうか。
──普通は、女のコってキレさせたらもう終わりなのか……!?
まさか、部活をやめるとか、絶交なんて話を切り出されるとはまるで予想していなかった少年が、そんな絶望感に襲われた。
けれど、そんな計佑の反応に、硝子が怪訝そうな表情を浮かべた。
「……え? いえ、私じゃなくて、目覚くんのほうが怒ってるんでしょう?」
「い、いや違うよ!? オレは、昼間のことをちゃんと謝りたくて」
咬み合わない会話に、きょとんとなる二人。……そして、先に口を開いたのは硝子だった。
「……なんで? なんで私に謝る必要があるの? 目覚くんが謝らないといけないのは、まくらでしょう……?」
「いや、まくらにも勿論謝るよ。須々野さんに怒られた後、すぐにメールで謝ったし、
明日の朝、まくらが来たらちゃんと面と向かっても謝る。 ……でも、須々野さんにもちゃんと謝らなきゃいけないから」
硝子の疑問に、計佑が答えた。すると硝子は、計佑から視線を逸らして、
「……だから、どうして私にも、なの? 私なんて、あんなに酷い事を言ったのに……」
苦しそうな声で、また同じ質問をしてきた。
それに対して計佑は、まっすぐに硝子に向かって頭を下げた。
「須々野さんは、まくらのために、あんなに怒ってくれたんだよね。
気付きもしないで、失礼な態度とってごめんなさい。
須々野さんが教えてくれなかったら、オレはまくらを傷つけた事にも気づけなかったと思う。
……本当にありがとう。そして、本当にごめんなさい。
オレがバカだったせいで、あんなイヤな役回りさせることになってしまって。
……須々野さんは、もうオレに愛想つかしてるのかもしれないけど、
出来れば、その……なんとか許してもらって、まくらだけじゃなくて、オレの友達も、続けてほしい、んだけど……」
頭を下げたまま、最後まで言い切って。
それでもまだ頭を下げ続けたまま、硝子からの返事を待った。
……やがて、硝子が歩み寄ってくると、肩に手をかけて、計佑の身体を起こしてきた。
「須々野さん……?」
顔を上げると、硝子が涙を浮かべていて。それに戸
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