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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第23話-1 『合宿初日・ソフトボール観戦「……目覚くんは、絶対後悔するから……!」』
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るようにもなってきて、
ようやく確立した──そんな自分たちの関係まで否定なんてさせない。

 硝子はからかってくるような事こそなかったが、
度々そういう関係前提で扱ってくる事には、内心思うところがあった。
 そして今、落ち込んで余裕がないところに、バカにしてきた上、
トドメにまくらとの関係まで否定してきた事で、ついに計佑も我慢の限界を超えてしまったのだった。

──須々野さんが、こんな無神経だとは思わなかったよ……

 思慮深い人だと思っていたのに。幻滅して、もう話す気もしなくなった。
立ち去ろうとして、けれど初めて聞く硝子の怒声には、流石に足が止まった。
 振り返って──

──な、なんで泣いて……?

 瞳に涙を貯めて、唇を噛み締める硝子の姿に戸惑った。
絡んできたのはそちらの方なのに。まるでわからなかった。
 けれど、その後の硝子の言葉でようやくわかった。
自分がまくらを傷つけてしまった事と、
──硝子は今、まくらの為にこんなに怒ってくれているんだという──硝子の怒りの理由が。

──ただ時間を重ねてきただけのオレなんかより、
  須々野さんの方がよっぽどまくらを思いやれてるじゃないかよ……!

 自分とまくらの長年の絆を否定された──そんな風に考えてキレてしまったけれど。
遙かに短い時間しか過ごしていない硝子の方が、今よほどまくらの事を気遣ってみせていた。
 その事にようやく気付いて、

──本当に何やってたんだよ、オレは……!! 須々野さんにも……!!

 一時でも硝子を疑った自分が恥ずかしくて、申し訳なくて。
すぐに謝ったけれど、謝罪の意味を勘違いしたらしい硝子はますます激昂した。
……けれど、弁解はしなかった。
 今の自分に出来ることは、せめて硝子の叱責を全部受け止める事だけ────そう思ったのだけれど、
雪姫が割って入ってきてしまった事で、そうも言っていられなくなった。
 今度は雪姫に対して声を荒げた硝子に、慌てて雪姫の前に回り込んだ。

「ま、待って須々野さん!! 悪いのは全部オレだから。先輩は、ただ仲裁しようとしてくれただけだから!!」

 自分のせいで、先輩に迷惑はかけられない──それが最初の感情だったけれど、
硝子のためにも止めなければいけなかった。
 雪姫は硝子の憧れの先輩でもあって、自分のせいで硝子と先輩の仲がおかしくなるような事なんて。
もうこれ以上硝子に迷惑をかけるわけにはいかない、そんな気持ちもあっての事だったけれど、
計佑が雪姫を庇った瞬間──硝子が傷ついたような表情をした。
 最初は、我に返った硝子が、先輩に怒鳴ってしまった事を自省してそんな顔をしたのだと思った。
けれど、硝子は

「……結局、その人なの……」

 辛うじ
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