第93話 少年達はOHANASHIするようです
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ハハハハハハハハハハ!!キャーーー!?
一撃一撃が重ぉなりましたなぁセ・ン・パ・イ?もう……もうウチぃーー!!」
ガギィィン! ギン キキキギィン!
「相変わらず五月蠅い女だ……!年頃ならもう少し恥じらいを持ったらどうだ!!」
ギンギギギン キィン! ガガガガガガガガギィィン!
「あぁん、そら無理ですぅ。もう我慢できひん言うたやないですか。だ・か・ら!!」
ォオオッ――
徐々に押されつつあった月詠だったが、目が黒く染まると剣と身体の端々から魔力よりも黒いモノ・・・
"魔素"が溢れ出て、限界と思われた速度が跳ね上がり、剣も重く鋭くなる。
魔力とは即ち魔の素である"魔素"を世界に満ちる"大源"が吸収・浄化し生成されるモノだ。
元のまま使えば還元分、強力な"力"だが、そもそもが人体に悪影響しか起こさないこれを使えるのは人外か
若しくは余程の異端者のみだ。
ゴギィン!
「ぐ……!!貴様、その魔素は……!?」
「あらぁ流石センパイですわぁ。これを初見で魔力と見分けるなんて、そう簡単な事やないですよ。
ちょこーっとフェイトはんの主様に頼んだらくれはったんです。」
嗤いながらつけていたマフラーをずらすと、細く白い少女の首に禍々しい角ばった涙型の黒い塊――
魔龍の鱗が一枚埋め込まれていた。最上位の屍龍や黒竜しか持たない、その鋼よりも硬くしなやかなそれは
たった一枚で人間を人外のモノへと変化させる程の"毒"だ。
「(それをこいつは使いこなしている……!如何に狂人だろうが、人間でしかない筈なのに!)」
「悩んどる暇があるんですかぁ、センパイぃぃぃいいいい!!」
――ウォッ!!
「くっ!!」
しかし月詠は"魔素"を身体と刀に満たし、"愛"に似た何かを持って刹那に斬りかかる。
限界を悟った刹那は"翼族流"強化術の『空神』と『光皇』を併用し立ち向かう。
そして、その先では――
Side out
Side ネギ
ザザァッ――
「ハァッ、ハァッ、ハァッ!」
トッ
「さぁ戦おう、ネギ君。その為に得た力なんだろう?」
石柱の上から落とされて空中で戦っていた僕らだったけど、フェイトの猛攻に耐えきれず下に落とされた。
しかもその先が浅いとは言え水場。あいつの魔法が得意とするフィールドな上、僕は水に足が浸かり、
対してあいつは水の上に立っている。
そのハンデ無しでも今までのどんな敵より強いのは分かっていた。集中しろ―――!!
「(以前より更に多重化された曼荼羅障壁……。これで貫通重視の雷魔法でも防がれていたのか。
フッ
人間技じゃな)――!!」
ガゴッ!!
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