第93話 少年達はOHANASHIするようです
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肉薄し近距離で
連撃を入れる。
ボッ ガッ ズンガッ
「む……。」
ドッ!
「ぁあっ!!」
ドンッ!
攻撃を避けつつ、確実にフェイトを押して行く。更に炎付きの托天掌で打ち上げ、叩き落としと
同時に左腕を開放、『終焉の咆哮』による多方向からの火炎放射で焼き尽くす。
強化値は若干落ちるものの、ここで全てを出し切る気で追撃をかける。
ドボァアアアアアァアッ!!
「(いける……!)"ラステル・マスキル・マギステル!"
ガキュンッ
(今ここで、奴を……倒せば!!)『右腕解放』!!!」
ズンッ ガキュンッ!!
石柱を崩すほどの高速落下と、上空からの打ち下ろし。フェイトの腹に拳を突き付けたままの状態で
『雷の投擲』を解放し、ついに石柱が差した部分から断ち切られる。
倒すまで行かずとも、幾らフェイトでも―――
「成程、つまりはこれが君の"功夫"と言う訳か。」
ガッ
「……!?」
少しは攻撃が通じたかと思ったネギだったが、『雷の投擲』が僅かに逸れ直撃していない事と同時、
全くの無傷に戦慄を覚える。
「向上努力の必要のない僕には分からないけれど、何が君をここまで鍛え上げるのか興味があるね。
……認めよう。君は僕が戦うに値する。」
「(効いていない!障壁で防ぎ切られた!?)」
ボッ
「「!?」」
戦いが次の局面に移ろうかと言う時、二人が乗っていた石柱が跡形も無く消え去る。
それは二人が戦い始めた直後――と言っても十数秒だが――下に残された明日菜と刹那の成果だ。
「ネギの奴こっちにこんなんほっぽって、全くもう!」
「ふむ、我輩達では周囲に被害を出さずにアレを壊すのは少々厳しい。頼めるかね、お嬢さん?」
「ふふん、まっかせなさい!私が居れば大丈夫!」
ォオッ――!
松永に乗せられた様に、翼の剣――愁磨以外知らないが、名を"神剣 桜神楽"と言う――に咸卦法の力を
纏わせ、地球で会得し、魔法世界に来てから遂に習得した技を今までの鬱憤と共に放つ。
「舐めんじゃないわよ……!!『無極而太極斬』!!!」
ボキュッ!!
「おぉ……!見事。」
一振りでフェイトの出した石柱のうち半分を、真ん中程まで"消し飛ばす"。
驚くべきはその効果範囲で、横幅はオープンテラスのある広場とほぼ同等、高さは建物の約3倍。
約50m×20m以上にも及ぶ魔力消失攻撃。
その圧巻の光景に松永と周囲から感嘆の声が上がるが、まだ明日菜は手を休めない。
「やぁああっ
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